管理栄養士 過去問
 第39回
   問69 (午前の部 問69)  
 問題文
 管腔内消化の調節に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。  
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問題
管理栄養士試験 第39回 問69(午前の部 問69) (訂正依頼・報告はこちら)
 管腔内消化の調節に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。 
   -   腸相は、胃に食物が入ることによって起こる応答である。
-   交感神経は、消化液の分泌を促進する。
-   副交感神経は、消化管の運動を抑制する。
-   ガストリンは、胃酸分泌を抑制する。
-   コレシストキニンは、胆嚢の収縮を促進する。
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この過去問の解説 (3件)
01
食後の、消化プロセス・ホルモンの働きについて理解しておきましょう。
不正解です。
腸相とは、小腸の働きによって起こる応答を指します。
特に十二指腸に食物が達するとガストリン様物質が分泌され、胃酸分泌亢進します。この反応によりセクレチン等のホルモンが分泌され膵液・胆汁等が分泌され、ガストリンを抑制し、胃酸分泌は抑制に転じます。
不正解です。
交感神経は、消化液の分泌を抑制します。
不正解です。
副交感神経は、消化管の運動を促進します。
不正解です。
ガストリンは胃酸分泌を促進します。
正解です。
コレシストキニンは胆のうの収縮を促進し、胆汁を分泌させます。
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02
食後の、消化行程とホルモンの働きについて理解しておきましょう。
不正解です。
腸相とは、小腸の働きによって起こる応答です。
不正解です。
交感神経は、消化液の分泌を抑制します。
不正解です。
副交感神経は、消化管の運動を促進します。
不正解です。
ガストリンは、胃酸分泌を促進します。
正解です。
コレシストキニンは胆嚢の収縮を促進し、胆汁を分泌させます。
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03
選択肢「コレシストキニンは、胆嚢の収縮を促進する。」において、コレシストキニン(CCK)は小腸から分泌され、胆嚢を収縮させて胆汁を十二指腸へ送り出すほか、膵液の分泌促進や胃排出の抑制にも働きます。
他の選択肢は、自律神経の作用や消化管ホルモンの役割を取り違えています。
消化の調節は大きく頭相・胃相・腸相に分かれます。
腸相は胃内容が十二指腸へ入った後に始まる段階です。
胃に食物が入るのは胃相のきっかけです。
不適当です。
交感神経は一般に消化機能を抑制し、分泌や血流、運動を低下させます。
分泌を促進するのは主に副交感神経(迷走神経)です。
不適当です。
副交感神経は消化管運動と分泌を促進します。
抑制するのは交感神経です。
不適当です。
ガストリンは胃のG細胞から分泌され、胃酸分泌を促進し、胃粘膜の成長や運動も高めます。
逆の説明です。
不適当です。
CCKは脂質やアミノ酸が小腸に到達すると分泌され、胆嚢収縮→胆汁排出、膵酵素分泌促進、胃排出抑制に作用します。
適当です。
整理すると、
・腸相=胃内容が腸に入った後の段階
・副交感神経=消化管運動・分泌促進
・交感神経=消化管運動・分泌抑制
・ガストリン=胃酸促進
・CCK=胆嚢収縮・膵液分泌促進・胃排出抑制
自律神経の促進/抑制の方向と、主要ホルモンの一言機能をセットで覚えると判断しやすくなります。
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