管理栄養士 過去問
第39回(2025年)
問121 (午後の部 問24)
問題文
55歳、男性。会社員。運動習慣なし。電車通勤片道1時間。健康診断で高尿酸血症を指摘され医療機関を受診した。医師より薬物治療を勧められたが、本人の希望で服薬せずに食事療法を開始することになり、栄養食事指導を行った。身長170cm、体重65kg、BMI22.5kg/m
2。空腹時の血液検査値は、血糖95mg/dL、HbA1c5.3%、尿酸8.2mg/dL、LDLコレステロール125mg/dL、HDLコレステロール65mg/dL、トリグリセリド115mg/dL。表は、患者から聞き取った普段の食事内容である。優先すべき栄養食事指導の内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第39回(2025年) 問121(午後の部 問24) (訂正依頼・報告はこちら)
55歳、男性。会社員。運動習慣なし。電車通勤片道1時間。健康診断で高尿酸血症を指摘され医療機関を受診した。医師より薬物治療を勧められたが、本人の希望で服薬せずに食事療法を開始することになり、栄養食事指導を行った。身長170cm、体重65kg、BMI22.5kg/m2。空腹時の血液検査値は、血糖95mg/dL、HbA1c5.3%、尿酸8.2mg/dL、LDLコレステロール125mg/dL、HDLコレステロール65mg/dL、トリグリセリド115mg/dL。表は、患者から聞き取った普段の食事内容である。優先すべき栄養食事指導の内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
-
主菜(魚、肉、卵、大豆)の量を少なくする。
-
卵は1日に1個までにする。
-
野菜料理を追加する。
-
禁酒を勧める。
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この過去問の解説 (2件)
01
高尿酸血症・痛風に対する食事療法に関する問題です。
高尿酸結晶・痛風ガイドラインでは、生活指導として、食事療法・飲酒制限・運動の推奨がされています。
食事療法においては、適正エネルギー量の摂取、果糖・プリン体の制限、飲水励行が提言されています。
この設問では、食事内容の聞き取りよりアルコール摂取過剰が読み取れます。
不正解です。
高尿酸血症に対する食事療法では、食事バランスの是正が推奨されています。
不正解です。
卵のプリン体含有量は、鶏卵1個(約50g)あたり0.0mgとされており極めて少ないです。よって、全体的なタンパク質摂取過剰・エネルギー摂取過剰でなければ、1日1個までに制限する必要はありません。
不正解です。
聞き取り内容より野菜摂取量を増加させることは必要かもしれませんが、飲酒量の是正が優先であり、第一選択ではありません。
正解です。
高尿酸血症に対する食事療法において、飲酒量は純アルコール量で20mg以下とされています。これは焼酎(25度)でいうと100ml(1単位)にあたります。
設問の患者は360ml(3.6単位)を常飲しており、禁酒を勧めることが第一選択となります。
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02
「禁酒を勧める。」が最も適切です。
夕食で焼酎25度360mL(純アルコール約72g)を習慣的に摂っており、アルコールは尿酸の産生増加と排泄低下の両方を起こします。
高尿酸血症では、まず飲酒の中止(少なくとも大幅削減)が最優先です。
一律に減らす必要はありません。
魚・肉の一部にはプリン体が多いものもありますが、過度なたんぱく質制限は不適切です。
表を見ると主菜は一般的な量で、優先度は飲酒対応です。
卵はプリン体が少ない食品です。
制限しても尿酸低下の効果は期待しにくく、優先度は低いです。
野菜を増やすこと自体は良いですが、尿酸値への直接効果は限定的です。
今回のケースでは多量飲酒の是正が先です。
適切です。
焼酎25%360mLは純アルコール約72g/日に相当し、推奨量(概ね20g/日以下)を大きく超えます。
アルコールはATP分解→尿酸産生↑、乳酸↑→尿酸排泄↓を招き、痛風発作の誘因にもなります。
高尿酸血症の食事指導は、
①禁酒(少なくとも大幅減酒)
②果糖飲料を控える
③水分をしっかり
④高プリン体食品(内臓・干物・魚卵など)を控えめに
⑤適正体重の維持
が基本です。
本症例ではまず飲酒の中止を優先し、そのうえで主菜の選び方や野菜の追加を整える流れが有効です。
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