管理栄養士 過去問
第39回(2025年)
問124 (午後の部 問27)

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問題

管理栄養士試験 第39回(2025年) 問124(午後の部 問27) (訂正依頼・報告はこちら)

57歳、男性。高校教諭。狭心症の外来患者。身長176cm、体重70kg、BMI22.6kg/m2。血圧145/85mmHg。空腹時の血液検査値は、LDLコレステロール150mg/dL、HDLコレステロール52mg/dL、トリグリセリド136mg/dL。この患者の1日当たりの目標栄養量を、コレステロール200mg/日未満、食塩6.0g/日未満とした。これと併せて設定した、他の目標栄養量の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • エネルギー(kcal/日):1,600  脂肪(g/日):40  飽和脂肪酸(g/日未満):15
  • エネルギー(kcal/日):1,600  脂肪(g/日):55  飽和脂肪酸(g/日未満):20
  • エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):45  飽和脂肪酸(g/日未満):15
  • エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):45  飽和脂肪酸(g/日未満):20
  • エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):60  飽和脂肪酸(g/日未満):20

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この過去問の解説 (2件)

01

脂質異常症の食事療法についての設問です。

<必要エネルギー量>

BMI22.6kg/m2より標準体重範囲内であるため、標準体重kg×25~30Kcal/日とします。1750~2040Kcal/日と算出されるため、選択肢からは2000Kcalが妥当です。

<脂質量>

PFC比において、脂質エネルギー比は20~25%に設定します。脂質は1gあたり9Kcalの熱量を持つため、計算より44~56g/日となります。選択肢からは45gが妥当です。

<飽和脂肪酸量>

飽和脂肪酸量は、1日のエネルギー量の7%以下に設定することが推奨されます。この設問では2000Kcalの7%以下ということになるため、計算より15g/日以下が正解となります。

選択肢1. エネルギー(kcal/日):1,600  脂肪(g/日):40  飽和脂肪酸(g/日未満):15

不正解です。

選択肢2. エネルギー(kcal/日):1,600  脂肪(g/日):55  飽和脂肪酸(g/日未満):20

不正解です。

選択肢3. エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):45  飽和脂肪酸(g/日未満):15

正解です。

選択肢4. エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):45  飽和脂肪酸(g/日未満):20

不正解です。

選択肢5. エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):60  飽和脂肪酸(g/日未満):20

不正解です。

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02

「エネルギー(kcal/日):2,000 脂肪(g/日):45 飽和脂肪酸(g/日未満):15」が最も適当です。

理由は、エネルギー2,000kcal(=約29kcal/kg/日)は現在の体格に見合う範囲で、脂肪約20%Eとやや控えめ、さらに飽和脂肪酸を15g未満(≒7%E未満)に抑えることでLDLコレステロールの低下に直結するからです。

選択肢1. エネルギー(kcal/日):1,600  脂肪(g/日):40  飽和脂肪酸(g/日未満):15

エネルギーが低すぎます(1,600kcal=約23kcal/kg/日)。

体重は適正(BMI22.6)で、不必要な減量につながりかねません。

脂肪・飽和脂肪酸の設定自体は悪くありませんが、総エネルギーが不足です。

選択肢2. エネルギー(kcal/日):1,600  脂肪(g/日):55  飽和脂肪酸(g/日未満):20

まずエネルギーが不足。

加えて脂肪55gは1,600kcalでは約31%Eとやや高め、飽和脂肪酸20g(≒11%E)はLDL低下の目標(7%E未満)に達しません。

選択肢3. エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):45  飽和脂肪酸(g/日未満):15

適切です。

2,000kcalは25〜30kcal/kg/日の目安内、脂肪45gは約20%E、飽和脂肪酸15g未満は約7%E未満に相当し、冠動脈疾患の二次予防で推奨される水準です。

選択肢4. エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):45  飽和脂肪酸(g/日未満):20

総エネルギーと脂肪量は許容範囲ですが、飽和脂肪酸20g(≒9%E)は目標より緩いです。

狭心症ではより厳格(7%E未満)な値が望ましいです。

選択肢5. エネルギー(kcal/日):2,000  脂肪(g/日):60  飽和脂肪酸(g/日未満):20

脂肪60gは約27%Eで許容範囲ではあるものの、飽和脂肪酸20g(≒9%E)はやはり十分に低くありません。

LDL低下にはSFAの一段の抑制が有効です。

まとめ

狭心症など動脈硬化性疾患で食事の柱は

 

①飽和脂肪酸を約7%E未満に

②脂質は質を置き換え(不飽和脂肪酸へ)

③食物繊維を十分に

④食塩6g/日未満

⑤コレステロール200mg/日未満

 

です。

本設問では、2,000kcal・脂肪45g・飽和脂肪酸15g未満が、体格に合ったエネルギーとLDL低下に直結する脂質管理を同時に満たす点で最も適当です。

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