管理栄養士 過去問
第39回(2025年)
問132 (午後の部 問35)

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問題

管理栄養士試験 第39回(2025年) 問132(午後の部 問35) (訂正依頼・報告はこちら)

80歳、男性。ADL自立。身長155cm、体重47kg、BMI19.6kg/m2。標準体重53kg。握力20kg。サルコペニアと診断された。血液検査値は、アルブミン3.2g/dL、クレアチニン0.6mg/dL、尿素窒素12mg/dL。たんぱく尿(-)。この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • エネルギー(kcal/日):1,000  たんぱく質(g/日):40
  • エネルギー(kcal/日):1,600  たんぱく質(g/日):40
  • エネルギー(kcal/日):1,600  たんぱく質(g/日):65
  • エネルギー(kcal/日):2,000  たんぱく質(g/日):100

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この過去問の解説 (2件)

01

高齢者のサルコペニアにおける栄養管理に関する問題です。

著明な過体重や痩せは見られないこと、腎機能障害も見られないことから、標準体重を利用した投与目標設定とします。

サルコペニア改善のための必要タンパク質量は、体重kgあたり1.2~1.5g/日が推奨されています。

 

この症例では、以下のように概算されます。

必要エネルギー量:標準体重53kg×30Kcal=1590Kcal/日

必要タンパク質量:体重47kg×1.2~1.5g=56~70g/日

選択肢1. エネルギー(kcal/日):1,000  たんぱく質(g/日):40

不正解です。

選択肢2. エネルギー(kcal/日):1,600  たんぱく質(g/日):40

不正解です。

選択肢3. エネルギー(kcal/日):1,600  たんぱく質(g/日):65

正解です。

選択肢4. エネルギー(kcal/日):2,000  たんぱく質(g/日):100

不正解です。

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02

「エネルギー(kcal/日):1,600 たんぱく質(g/日):65」が最も適切です。

サルコペニアの高齢者では、エネルギーは約30kcal/kg(標準体重)たんぱく質は1.2〜1.5g/kg(標準体重)を目安に設定します。標準体重53kgより、エネルギー=1,600kcal/日たんぱく質=63〜80g/日となり、65gは範囲内です。

腎機能障害の所見やたんぱく尿もないため、この設定が妥当です。

選択肢1. エネルギー(kcal/日):1,000  たんぱく質(g/日):40

不足です。

1,000kcalは約19kcal/kg(標準体重)と低すぎ、サルコペニアの改善が見込みにくいです。

たんぱく質40gも0.75g/kgで不足です。

選択肢2. エネルギー(kcal/日):1,600  たんぱく質(g/日):40

エネルギーは適正ですが、たんぱく質40gは0.75g/kgでサルコペニアに対して少なすぎます。

選択肢3. エネルギー(kcal/日):1,600  たんぱく質(g/日):65

適切です。

30kcal/kg×53kg=1,590kcalで1,600kcalに一致、たんぱく質1.2g/kg×53kg=64gで65gは目安どおりです。

腎機能に配慮が必要な所見もなく、増量設定が可能です。

選択肢4. エネルギー(kcal/日):2,000  たんぱく質(g/日):100

過剰気味です。

2,000kcalは38kcal/kgと高く体脂肪過多につながりやすいです。

たんぱく質100gは1.9g/kgで必要量を大きく超えます。

まとめ

本症例は低体重寄り(BMI19.6)でサルコペニアです。

エネルギーは約30kcal/kg(標準体重)、たんぱく質は1.2〜1.5g/kg(標準体重)を目安に、1日1,600kcal・たんぱく質65gが適切です。

あわせてたんぱく質は3食に均等配分し、レジスタンストレーニングやビタミンDの確保を組み合わせると、筋量・筋力の改善に役立ちます。

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