管理栄養士 過去問
第39回(2025年)
問171 (午後の部 問74)

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問題

管理栄養士試験 第39回(2025年) 問171(午後の部 問74) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
K市保健センターに勤務する管理栄養士である。乳幼児相談において、男児(8か月、第一子)の母親からの相談に応じている。母親は、授乳や離乳食の与え方が適切かどうか自信がなく、男児の発育の状態を心配している。夫は育児に協力的だが、昼間は母親と男児の2人でおり、引っ越してきたばかりで近所に知り合いはいない。

図1は、男児の出生時からの身長と体重の変化を、母親が母子健康手帳の乳児身体発育曲線の図に記録したものである。図から読み取った結果を踏まえた、母親への管理栄養士の発言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • 身長、体重ともに成長に心配があります。
  • 身長の伸びに心配があります。
  • 身長に対して、体重が少ないようです。
  • 身長、体重ともに順調に成長しています。

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この過去問の解説 (3件)

01

産後ケアは、出産後の母親と赤ちゃんが安心して過ごせるように、心身のケアや育児サポートを行なう事業のことをいいます。

 

設問の母親は育児に自信がなく、また友人等周囲のサポート体制も十分とは言えない状況にあり、あえて不安を誘発するような発言は避けるべきと考えられます。

 

図を見ると、身長・体重の推移は乳児身体発達曲線と比較して、

①僅かに体重が低値推移ではあるものの目標範囲内に収まっている

②首座り等の身体の発達も順調にクリアしている

③発達曲線はあくまで目安であり、成長には個人差があること

等が読み取れます。

 

母親のメンタル面も考慮し、この場合は「問題なく成長している」と声かけを行なうことが適切と考えられます。

選択肢1. 身長、体重ともに成長に心配があります。

✕ 不正解です。

選択肢2. 身長の伸びに心配があります。

✕ 不正解です。

選択肢3. 身長に対して、体重が少ないようです。

✕ 不正解です。

選択肢4. 身長、体重ともに順調に成長しています。

○ 正解です。

参考になった数3

02

「身長、体重ともに順調に成長しています。」が適切です。

図の身長・体重の全ての記録点が発育曲線の基準帯(灰色の帯)内にあり、月齢とともになめらかに増加しています。

帯の外れや急な下降がないため、特別な心配は不要と判断します。

選択肢1. 身長、体重ともに成長に心配があります。

記録点はいずれも基準帯内に収まっており、増え方も連続しています。

心配の根拠はありません。

選択肢2. 身長の伸びに心配があります。

身長は各月で基準帯の中を同じ通路(パーセンタイル域)で推移しており、停滞や帯外は見られません。

選択肢3. 身長に対して、体重が少ないようです。

体重も基準帯の下寄りではあるが許容範囲内で推移しています。

身長に比べて明らかに低体重といえる所見(帯の下外れや継続的な下降)はありません。

選択肢4. 身長、体重ともに順調に成長しています。

帯内に連続してプロットされ、急な折れや帯の逸脱がありません。

最も適切です。

まとめ

発育評価では、基準帯内に収まっているか同じ帯域を大きく外れずに推移しているか(通路性)を見ます。

本例は身長・体重ともに帯内で連続して上昇しているため、現時点では順調と説明できます。

参考になった数1

03

身長も体重もどちらも基準値幅以内に入っており、緩やかに右上がりで増加しています。

特に体重はやや下寄りではあるものの発育曲線の範囲内で安定して推移しています。

よって、発育に問題があることは読み取れません

 

このケースでは「母親の子育てへの自信のなさ」や「相談相手が少なくて不安」という心理状況を読み取ることができます。

したがって不安をあおらず、発育が順調であることを優しく伝える姿勢が大切です。

選択肢1. 身長、体重ともに成長に心配があります。

×不正解です

どちらも順調に発育していることが読み取れます。

選択肢2. 身長の伸びに心配があります。

×不正解です

基準値幅以内に入っており心配はありません。

選択肢3. 身長に対して、体重が少ないようです。

×不正解です

体重はやや下寄りではありますが基準値幅以内に入っています。

また乳幼児の成長には個人差があるため心配する必要はありません。

選択肢4. 身長、体重ともに順調に成長しています。

正解です

母親を安心させられる声かけです。

まとめ

乳幼児の発育には個人差が大きく見られます。

基準値が幅を持って定められているのもその影響です。

結果だけをお伝えせず、保護者の心理状況なども考慮した声かけであることが大切です。

 

参考になった数0