管理栄養士 過去問
第39回(2025年)
問172 (午後の部 問75)

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問題

管理栄養士試験 第39回(2025年) 問172(午後の部 問75) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
K市保健センターに勤務する管理栄養士である。乳幼児相談において、男児(8か月、第一子)の母親からの相談に応じている。母親は、授乳や離乳食の与え方が適切かどうか自信がなく、男児の発育の状態を心配している。夫は育児に協力的だが、昼間は母親と男児の2人でおり、引っ越してきたばかりで近所に知り合いはいない。

図2は、男児の授乳と離乳の状況を聞き取った内容である。この内容を踏まえた、母親への管理栄養士の助言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • 離乳食の全卵は、もう少し月齢が進んでからにしましょう。
  • 授乳の回数が少ないので、回数を増やしましょう。
  • 不足しがちな栄養素を補うため、フォローアップミルクを与えましょう。
  • 月齢や成長・発達の段階に応じた与え方ができています。

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この過去問の解説 (3件)

01

離乳食の進め方についての設問です。

産後、育児の進め方について悩む母親は多く、ケア時にはそのメンタル面を十分に考慮することもとても大切な要素となってきます。

乳児の発達は個人差が大きく、たしかに一般的な推奨時期や量に目安はありますが、個々に合わせたアドバイスを行っていくことが重要です。

選択肢1. 離乳食の全卵は、もう少し月齢が進んでからにしましょう。

✕ 不正解です。

全卵の開始時期は9〜11ヶ月頃と推奨されてはいますが、現段階ですでに問題なく摂取できているのであれば、後退させる必要はありません。

選択肢2. 授乳の回数が少ないので、回数を増やしましょう。

✕ 不正解です。

授乳回数は十分であり、回数を増やす必要はありません。

選択肢3. 不足しがちな栄養素を補うため、フォローアップミルクを与えましょう。

✕ 不正解です。

母乳育児が中心の場合、鉄分やビタミンK、ビタミンDは不足しがちになりますが、

この母親は月齢に合わせた食品選択が概ね上手くできており、赤身肉等を開始するようになると鉄分等は補給されるものと予測されます。

離乳食の進め方に不安がある状況であるという背景を鑑み、フォローアップミルクを勧めるのではなく、食材選択の幅を広げるアドバイスをするほうが良いでしょう。

選択肢4. 月齢や成長・発達の段階に応じた与え方ができています。

○ 正解です。

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02

全体的に、授乳量・離乳食開始時期・食材の種類ともに適切で、母親の頑張りがよく反映された内容といえます

産後の育児や離乳食の進め方などは母親にとって不安が多く管理栄養士の助言で安心につながります。

また、離乳食の進め方は個人差が大きいため、目安量や目標量なども考慮しつつ個人に寄り添った内容であることが大切です。

選択肢1. 離乳食の全卵は、もう少し月齢が進んでからにしましょう。

×不正解です

8か月であればよく加熱した全卵は問題なく導入できる時期です。

選択肢2. 授乳の回数が少ないので、回数を増やしましょう。

×不正解です

月齢的に自然な回数です。

回数で判断するのではなく男児の体重の増加や欲しがるタイミングを見て授乳を増やすか判断するのが適切といえます。

選択肢3. 不足しがちな栄養素を補うため、フォローアップミルクを与えましょう。

×不正解です

フォローアップミルクは母乳や育児用ミルクの代わりではありません。

現時点で栄養状態に問題は見られないため不要です。

離乳食で様々な食材を取り入れて栄養素を補う方が適切といえます。

選択肢4. 月齢や成長・発達の段階に応じた与え方ができています。

正解です

母親の不安を和らげつつ、事実に基づいた肯定的な助言です。

まとめ

乳幼児の成長・離乳食の進め方には個人差があります。

禁忌をしっかりお伝えすること、個人に寄り添った助言ができることが管理栄養士にとって大切です。

 

参考になった数1

03

「月齢や成長・発達の段階に応じた与え方ができています。」が適切です。

8か月ごろ(離乳中期)は、1日2回の離乳食+母乳(または乳児用ミルク)が基本です。

卵はよく加熱し、ごく少量から進めれば中期で扱えます。

フォローアップミルクは必須ではなく、まずは食事と母乳(または乳児用ミルク)で十分です。

設問の内容はこの流れに合っています。

選択肢1. 離乳食の全卵は、もう少し月齢が進んでからにしましょう。

卵は中期でも卵黄から開始し、よく加熱した全卵をごく少量から段階的に増やしていきます。

ただちに延期が必要とは限りません。

選択肢2. 授乳の回数が少ないので、回数を増やしましょう。

8か月では、離乳食2回と母乳は欲しがるときにで問題ありません。

図の内容(離乳食2回+授乳)で特に不足の根拠は示されていません。

機械的に回数増を指示するより、成長や食事量を見ながらでよいです。

選択肢3. 不足しがちな栄養素を補うため、フォローアップミルクを与えましょう。

フォローアップミルクは必須ではありません。

まずは鉄やたんぱく質源(魚・肉・大豆など)を食事で確保し母乳または乳児用ミルクで十分です。

8か月でフォローアップを積極的に勧める根拠は弱いです。

選択肢4. 月齢や成長・発達の段階に応じた与え方ができています。

8か月の基本(離乳食2回、よく加熱した卵は少量から、母乳は欲しがるとき)に合致します。

安心感を与えつつ、今後は食材や量を少しずつステップアップする方針が適切です。

まとめ

8か月の離乳中期は、離乳食2回+母乳(または乳児用ミルク)が目安です。

卵はよく加熱し、ごく少量から段階的に進めます。

フォローアップミルクは必須ではなく、まずは食事内容の充実が優先です。

今回のケースは現状の与え方で大筋問題なく、引き続き食材の種類や量、かたさを少しずつ進めていく説明がよいです。

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