管理栄養士 過去問
第39回(2025年)
問173 (午後の部 問76)
問題文
K市保健センターに勤務する管理栄養士である。乳幼児相談において、男児(8か月、第一子)の母親からの相談に応じている。母親は、授乳や離乳食の与え方が適切かどうか自信がなく、男児の発育の状態を心配している。夫は育児に協力的だが、昼間は母親と男児の2人でおり、引っ越してきたばかりで近所に知り合いはいない。
今後に向けた、母親への管理栄養士の助言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第39回(2025年) 問173(午後の部 問76) (訂正依頼・報告はこちら)
K市保健センターに勤務する管理栄養士である。乳幼児相談において、男児(8か月、第一子)の母親からの相談に応じている。母親は、授乳や離乳食の与え方が適切かどうか自信がなく、男児の発育の状態を心配している。夫は育児に協力的だが、昼間は母親と男児の2人でおり、引っ越してきたばかりで近所に知り合いはいない。
今後に向けた、母親への管理栄養士の助言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- お子さんの成長を確認するため、身長と体重を毎日計測してはいかがでしょうか。
- 不安なことがあれば、インターネットで検索してみてはいかがでしょうか。
- 保健センターで行う離乳後期向けの教室で、仲間づくりをしませんか。
- お母さんが心配しすぎるのは、お子さんにとってもあまり良くないですよ。
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この過去問の解説 (3件)
01
保健センター等の役所では育児に関する様々なサポート体制が企画されており、こういった社会資源を有効活用することは、健やかな育児を継続する中でも重要と考えられます。
中には対象者が情報を集めきれていない場合もあるため、個々に合わせた提案や案内をする必要性があります。
✕ 不正解です。
身長体重の毎日の記録は負担になるため、可能な範囲での記録を勧めるのがよいでしょう。
✕ 不正解です。
インターネット上では、適切・不適切問わず様々な情報が溢れており、また他人と自分の育児方法・発達を比較することで不安を煽ることもあるため、推奨しません。
○ 正解です。
”引っ越してきたばかりで知り合いがいない”という背景を鑑み、このような提案をすることは有益でしょう。
✕ 不正解です。
第一子の子育てであり、不安がつきまとうのは仕方のないことなので、気持ちに寄り添った声かけを行なうほうがよいでしょう。
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02
保健センターでは社会的・専門的なサポートを受けられるほか、似たような状況の仲間とつながる社会的支援を得られる場でもあります。
この問題から
・母親は離乳食の進め方や子の発育に不安がある
・夫の協力はあるが日中は母子二人で身近に相談相手もおらず孤立感がある
と読みとることができます。
専門職として安心につながる支援・仲間づくり・過度な不安を軽減させることが求められています。
×不正解です
毎日の計測は母親の不安が強まることが考えられます。
過度な負担になる可能性があるので不適切です。
×不正解です
インターネットの情報は内容の質にばらつきがあり不安をさらに大きくさせてしまう可能性が高いです。
社会制度や頼れる公共機関をお伝えする程度であれば問題ないでしょう。
〇正解です
孤立感を抱いている母親にとって最適な声かけです。
安心して相談できる環境・仲間をつくり、母親の育児不安を和らげる良い支援といえます。
×不正解です
母親の気持ちを否定する内容になっており、さらに不安を強めたり落ち込ませる可能性があり不適切です。
行政の管理栄養士の業務では栄養面からの支援だけではなく、住民一人ひとりに寄り添った多方面からの適切な支援が必要です。
対象者の心理状況を考慮しつつ、管理栄養士という専門家的視点で助言を行えると良いでしょう。
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03
「保健センターで行う離乳後期向けの教室で、仲間づくりをしませんか。」が適切です。
8か月は離乳中期から後期へ進む時期です。
専門職からの実技的な情報を受け取りつつ、同じ月齢の親子とつながる社会的支援(ピアサポート)を得られる場に参加することは、不安の軽減と継続的な育児力アップに役立ちます。
日々の体重は日内変動が大きく、毎日測ると数字に一喜一憂して不安を強めることがあります。
成長は一定の間隔で推移(母子健康手帳の発育曲線に沿って定期的に確認)すれば十分です。
ネット情報は玉石混交で、誤情報や過度な不安をあおる内容もあります。
迷ったときは保健センター・医療機関・公的資料など信頼できる窓口を案内する方が安全です。
引っ越したばかりで身近な相談相手がいない状況に合っています。
教室では月齢に合った離乳の進め方(固さ・量・回数・鉄源のとり方など)が学べ、同じ立場の保護者との交流で不安が和らぎます。
今後の継続的な相談先にもつながります。
気持ちを否定するように受け取られ、関係性を損ねるおそれがあります。
支援では共感と具体策の提示が基本で、非難ではなく伴走する姿勢が大切です。
8か月は離乳のステップアップ期です。
不安のある保護者には、信頼できる場での学び+同じ立場の人とのつながりを勧めることが有効です。
今回のケースでは、保健センターの離乳後期教室への参加が、正確な情報の取得と社会的支援の確保の両面から最も実用的です。
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