管理栄養士 過去問
第39回(2025年)
問189 (午後の部 問92)

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問題

管理栄養士試験 第39回(2025年) 問189(午後の部 問92) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。

K診療所に勤務している管理栄養士である。患者は、80歳、男性。妻(75歳)と同居。中等度認知症。糖尿病でインスリン治療を行っており、妻が管理している。月に1回、外来受診し、医師からエネルギー1,600kcal/日を指示されている。
車椅子での移動で、食事は自立している。妻が用意する3食の食事はきちんと食べている。甘い菓子が好きで、間食を楽しみにしている。
受診時、身長158cm、体重62kg、BMI24.8kg/m2。血圧120/70mmHg。
空腹時の血液検査値は、アルブミン3.9g/dL、血糖280mg/dL、HbA1c10.0%、トリグリセリド200mg/dL、AST18U/L、ALT22U/L、尿素窒素10.2mg/dL、クレアチニン0.8mg/dL。

「間食は、2回から1回に減らしましょう。」という栄養食事指導の内容は遵守され、3か月が経過した。空腹時血糖値140mg/dL、HbA1c8.4%。栄養食事指導の際に、妻から、「血糖値が気になります。間食はやめさせた方が良いですか。」と相談があった。管理栄養士の助言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 血糖コントロールを良好にするために、間食はやめましょう。
  • 間食は、1週間に1度食べる曜日を決めましょう。
  • 間食は、果物にしましょう。
  • 間食は、今のまま食べてもらって良いです。

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この過去問の解説 (3件)

01

間食が2回から1回に減ったことで血糖値が大幅に改善しており、高齢者糖尿病の血糖コントロール目標に到達しています。

https://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?content_id=66

妻の不安は受容しつつ、患者のQOLも尊重し、間食は継続でも良いと声掛けすることが適切と考えます。

選択肢1. 血糖コントロールを良好にするために、間食はやめましょう。

✕ 不正解です。

患者のQOLに配慮し、現時点ではすぐに辞める必要はありません。

選択肢2. 間食は、1週間に1度食べる曜日を決めましょう。

✕ 不正解です。

インスリン減量等、薬剤治療の変化や血糖上昇が見られれば、次のステップとして検討します。

選択肢3. 間食は、果物にしましょう。

✕ 不正解です。

すでに食事時に1単位/日の果物摂取があり、間食内容の果物への変更は推奨しません。

選択肢4. 間食は、今のまま食べてもらって良いです。

○ 正解です。

間食回数が2回から1回に減ったことで血糖値が大幅に改善しており、現状維持で良いと考えます。

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02

この患者さんは糖尿病でインスリン治療中ですが、認知症があり、食習慣の自己管理は妻が担っています。
前回の栄養指導で 「間食を2回→1回に減らす」 ことを実施し、3か月後には空腹時血糖・HbA1cともに改善がみられています。

現在の間食は「1日1回」で定着しており、それにより血糖コントロールが向上しています。

 

妻は熱心で、さらに血糖を良くしたい思いから「間食をやめたほうがいいか」と相談していますが、患者の年齢や認知症を併せて考えると、間食ゼロは逆に危険な場合があります。

選択肢1. 血糖コントロールを良好にするために、間食はやめましょう。

×不正解です

高齢者糖尿病では、低血糖予防が最重要です。
インスリン治療をしているため、間食を完全にやめると低血糖のリスクが高まります。
さらに認知症で症状に気づきにくい点も危険です。

選択肢2. 間食は、1週間に1度食べる曜日を決めましょう。

×不正解です

極端に頻度を減らすと、低血糖につながります。
また患者は間食を楽しみにしており、我慢中心の指導は認知症患者には継続困難でストレスを増やす原因にもなります。

安全性・実行可能性の点で不適切です。

選択肢3. 間食は、果物にしましょう。

×不正解です

果物は一見ヘルシーですが、糖質(果糖)が多く、血糖を上げやすい食品です。
特にインスリン治療中の高齢者では慎重に扱うべきです。
間食の質を変えることは重要ですが、果物に固定するのは適切ではありません。

 

選択肢4. 間食は、今のまま食べてもらって良いです。

正解です

現在の食生活で血糖コントロールが改善している、という経過から現状の間食回数は適切で、無理に減らす必要はありません。

高齢者糖尿病では「厳しすぎる食事制限」はむしろ有害であり、食事の楽しさを保ちつつ、低血糖を避けることが大切です。

 

まとめ

この場面で管理栄養士が大切にするべき点は、以下になります。

・間食を2→1回に減らしたことで血糖は明らかに改善

・さらに間食を禁止するのは、健康にも生活の質にも悪影響

 

現状維持が最も安全で、かつ本人の生活満足度も保つことができます。

対象者のQOLの向上も考慮した内容が最も適切です。

 

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03

「間食は、今のまま食べてもらって良いです。」が最も適当です。
3か月の取り組みでHbA1cは10.0%→8.4%に改善しています。

高齢でインスリン治療中、かつ中等度認知症があるため、急に間食をやめると低血糖や生活の質の低下につながるおそれがあります。

まずは1日1回という頻度を維持しつつ、内容・量・時間を整える進め方が安全で続けやすいです。

選択肢1. 血糖コントロールを良好にするために、間食はやめましょう。

インスリン使用者では定時の栄養補給を急に中止すると低血糖リスクが上がります。

今回、2回→1回にして数値が改善しており、さらにゼロにする必要性は高くありません。

選択肢2. 間食は、1週間に1度食べる曜日を決めましょう。

日ごとのばらつきが大きくなり、血糖管理が不安定になりやすいです。

毎日1回の一定リズムのほうが安全で実行しやすいです。

選択肢3. 間食は、果物にしましょう。

果物はよい点もありますが、量しだいで糖質が一度に増えやすいです。

まずは頻度(1回/日)の維持が優先で、内容変更は適量を守れる体制(例:みかん小1個、バナナ小1/2本など)が整ってから段階的に行うのが適切です。

選択肢4. 間食は、今のまま食べてもらって良いです。

頻度を1回に減らした効果が出ているため、この頻度の継続が最も現実的です。

あわせて、小袋や半量にする、無糖飲料にする、たんぱく質や食物繊維を含む軽い間食に置き換える(例:無糖ヨーグルト少量、チーズ少量、素焼きナッツ少量など)とさらに安定しやすくなります。

まとめ

ポイントは、改善が出ている行動を無理に変えないことと、安全で続けやすい微調整です。

今後は

 

・頻度は1回/日を維持

・時間を一定に(毎日同じ頃)

・量は小さく(小袋・半量)

・内容は砂糖控えめ・無糖飲料・たんぱく質や食物繊維を含むものへ


を目安に、家族と一緒に無理なく継続していきましょう。

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