管理栄養士 過去問
第39回(2025年)
問192 (午後の部 問95)
問題文
K社の社員寮に勤務する管理栄養士である。毎年120人程度の新入社員が、1年間、この寮を利用している。調理従事者は5人で、シフト勤務している。3月4日、16時頃までに、30人の新入社員が、腹痛、下痢、嘔吐の症状を訴えた。16時30分に、施設長の判断により、食中毒の可能性があると保健所に通報した。3月5日の昼、腹痛と下痢を発症した者は、新入社員60人、調理従事者4人に増えた。その頃、保健所から、有症者の便と3月3日夕食のちらし寿司の保存食から、ノロウイルスが検出されたと報告があった。
今回の件を踏まえ、調理従事者に衛生教育を実施することになった。重点的に行う内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第39回(2025年) 問192(午後の部 問95) (訂正依頼・報告はこちら)
K社の社員寮に勤務する管理栄養士である。毎年120人程度の新入社員が、1年間、この寮を利用している。調理従事者は5人で、シフト勤務している。3月4日、16時頃までに、30人の新入社員が、腹痛、下痢、嘔吐の症状を訴えた。16時30分に、施設長の判断により、食中毒の可能性があると保健所に通報した。3月5日の昼、腹痛と下痢を発症した者は、新入社員60人、調理従事者4人に増えた。その頃、保健所から、有症者の便と3月3日夕食のちらし寿司の保存食から、ノロウイルスが検出されたと報告があった。
今回の件を踏まえ、調理従事者に衛生教育を実施することになった。重点的に行う内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 食材料の検収・保管に関すること。
- 加熱調理食品の加熱温度管理に関すること。
- 手洗い及び手袋着用に関すること。
- 調理機器および調理器具の洗浄・殺菌に関すること。
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この過去問の解説 (3件)
01
衛生教育においては、検収時の温度管理から、食品管理の方法、温度管理等様々な項目に関する教育が必要となります。
今回のノロウイルス食中発生の要因は、手指を介した細菌汚染の可能性が高かったことを踏まえ、
手洗い及び手袋着用に関する教育を行なうことが望ましいと考えられます。
✕ 不正解です。
✕ 不正解です。
○ 正解です。
✕ 不正解です。
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02
今回の社員寮では、ちらし寿司を原因とするノロウイルス食中毒が発生しました。
ノロウイルスは人の手指や調理器具を介して食品へ付着し、加熱しないまま提供される食品で広がりやすいのが特徴です。
そのため調理従事者への衛生教育では、人を介した汚染を防ぐための「手洗い・手袋着用」が最重要ポイントとなります。
×不正解です
食材の品質管理は大切ですが、今回のノロウイルスのように 人の手からの汚染が疑われる場合には直接的な改善ポイントではありません。
原因対策としては優先度が低いです。
×不正解です
ノロウイルスは加熱で不活化できますが、ちらし寿司のように非加熱で混ぜ込み作業がある食品では、加熱工程が問題ではありません。
加熱温度管理よりも手指衛生の徹底や手袋着用に関することが重要になります。
〇正解です
ノロウイルス対策で最も重要なポイントです。
・手洗いの徹底
・調理工程での手袋着用
・症状のある従事者の就業制限
これらが守られないと、ノロウイルスは容易に広がります。
前回の工程でも手袋の未着用が確認されており、最優先で改善すべき項目です。
×不正解です
これも重要な衛生管理ですが、今回は手袋着用の有無が直接の感染経路として最も疑われるため、手指消毒・手袋着用に比べると優先度は下がります。
今回の食中毒は、ちらし寿司の工程での手袋未着用の作業が原因と考えられ、ノロウイルスの手指汚染が強く疑われます。
したがって、調理従事者への衛生教育では、手洗いを徹底し、手袋を適切に着用することが最も重要です。
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03
「手洗い及び手袋着用に関すること」が最も適切です。
ノロウイルスは人の手指を介した二次汚染が起こりやすく、加熱後の混合・盛付工程で汚染されると再加熱の機会がないため、そのまま広がります。
今回もちらし寿司という非加熱工程が多い料理で発生しており、まずは正しい手洗いと手袋の適切な使用を最優先で徹底するのが適切です。
大切ではありますが、ノロウイルスはヒト由来の汚染が主で、今回の具材(米飯、卵、さやえんどう、えび等)は加熱や洗浄後に人の手が触れる工程での汚染が疑われます。
検収・保管の見直しは必要でも、最優先課題ではありません。
ノロウイルスは85~90℃で90秒以上の加熱で失活します。
加熱管理は重要ですが、ちらし寿司は加熱後に混ぜる・盛り付ける工程があり、その後の素手接触で二次汚染が起きやすいです。
したがって主因対策としては手指衛生の徹底が先になります。
石けんと流水での手洗い(指先・爪・親指・手首まで)を十分な時間行う、トイレ後・嘔吐物処理後・作業の切替時・加熱後食品に触れる前などのタイミングを徹底、清潔な手袋を適切に装着・交換し手袋は手洗いの代用にならないことを教育します。
あわせて体調不良者の就業制限も周知します。
ノロの少量でも感染する性質上、ここが最重要です。
器具・環境の洗浄と塩素系薬剤による消毒は有効で、嘔吐物処理などでは特に重要です。
ただし、今回の拡大要因としては手指由来の二次汚染が最も疑わしく、優先順位は手指衛生・手袋の徹底のほうが上です。
ノロウイルス対策では、手洗いの質とタイミング、手袋の正しい使用、体調不良者の就業制限が柱です。
とくに加熱後に人の手が触れる工程(混合・盛付)を重点管理し、素手接触の排除と交差汚染防止を徹底しましょう。
今回は、教育の最優先テーマは「手洗い及び手袋着用」です。
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