管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問4 (社会・環境と健康 問4)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問4(社会・環境と健康 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

患者調査および国民生活基礎調査に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • いずれも3年に1回行われる。
  • 患者調査では、自覚症状のある人の割合が示される。
  • 患者調査では、受診しない人が多い疾病の患者数は、実際よりも多く見積もられる。
  • 患者調査では、介護が必要となった原因を把握できる。
  • 国民生活基礎調査の健康票では、自己申告による傷病名が把握される。

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この過去問の解説 (2件)

01

◆患者調査について

・調査の目的:

病院や診療所を利用する患者の傷病の状況を明らかにすることにより、医療の供給状態が適正であるかどうかを調べることです。

・調査:

3年に1度です。

・調査対象:

層化無作為抽出された全国の医療機関で実施されます。

調査票の記入は各医療施設の管理者が記入し、調査は通常、入院患者、外来患者については各調査実施年の10月の指定されたある1日、退院患者については9月中の退院患者に関して実施されます。

・調査票:

病院票3種類、病院退院票、一般診療所票、一般診療所退院票、歯科診療所票の合計7種類あります。

・調査事項:

患者の姓、生年月日、住所(市町村名)、入院外来の種別、初診再来の種別、受診時の紹介の有無などです。

入院患者に関しては病床種別、入院時の状況(生命の危機の有無など)、日常生活における介助の必要性などについての質問がつけ加えられます。

退院票の質問内容は入退院の各年月日、入院前の場所、退院後の行き先などです。

 

◆国民生活基礎調査について

・調査の目的:

国民の保健、医療、年金、福祉、所得などの状況を明らかにすることです。

・調査:

毎年行われます。大規模な調査が3年ごとに行われ、その間は基本事項のみの小規模な調査が行われます。

・調査対象:

全国の国勢調査区から層化無作為抽出した世帯および世帯員に実施されます。

・調査票:

世帯票、健康票、所得票、貯蓄票、介護票の5種類です。

・調査事項:

世帯票、介護票、所得票は訪問、聞き取りのうえ記入します。

健康票、貯蓄票は前もって配布され、世帯員が記入し、後日調査員が回収します。

選択肢1. いずれも3年に1回行われる。

✕不正解です。

 

◆「いずれも3年に1回行われる。」 赤字が不正解箇所です。

 

患者調査は3年に1度ですが、国民生活基礎調査は毎年行われます。

選択肢2. 患者調査では、自覚症状のある人の割合が示される。

✕不正解です。

 

◆「患者調査では、自覚症状のある人の割合が示される。」 赤字が不正解箇所です。

 

患者調査は医療機関を通じて収集されるデータであり、患者本人が直接回答するものではありません。

自覚症状がある人の割合(有訴者率)がわかる調査は、国民生活基礎調査です。

選択肢3. 患者調査では、受診しない人が多い疾病の患者数は、実際よりも多く見積もられる。

✕不正解です。

 

◆「患者調査では、受診しない人が多い疾病の患者数は、実際よりも多く見積もられる。」 赤字が不正解箇所です。

 

患者調査で推計される総患者数は、医療機関を受診した患者集団から推計される数です。

疾病によっては患者数を実際より少なく見積もっている可能性があります。

例えば、高血圧・糖尿病・脂質異常症などのように罹患していても受診しないことがあるような疾病ではこの傾向が強いと考えられます。

選択肢4. 患者調査では、介護が必要となった原因を把握できる。

✕不正解です。

 

◆「患者調査では、介護が必要となった原因を把握できる。」赤字が不正解箇所です。

 

患者調査は医療機関を通じて収集されるデータであり、患者本人が直接回答するものではありません。

介護が必要となった原因を把握できる調査は、国民生活基礎調査です。

選択肢5. 国民生活基礎調査の健康票では、自己申告による傷病名が把握される。

◯正解です。

まとめ

患者調査国民生活基礎調査の違いを整理・理解・把握しておきましょう。


 

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02

患者調査とは:

病院を利用した患者についての傷病状態の把握のため、医療機関に対し行う静態調査

 

国民生活基礎調査とは:

すべての国民に対して行う静態調査

選択肢1. いずれも3年に1回行われる。

不正解です。

患者調査は3年に1度行われます。

国民生活基礎調査は大規模なものは3年に1度ですが、簡易的なものは毎年行われています。

選択肢2. 患者調査では、自覚症状のある人の割合が示される。

不正解です。

患者側の自覚症状ではなく、医師が診断したデータが元になります。

選択肢3. 患者調査では、受診しない人が多い疾病の患者数は、実際よりも多く見積もられる。

不正解です。

医療機関を利用した人のみがカウントされるため、受診しない人が多い疾病は少なく見積もられます。

選択肢4. 患者調査では、介護が必要となった原因を把握できる。

不正解です。

調査時の患者が対象のため、介護理由などは把握できません。

選択肢5. 国民生活基礎調査の健康票では、自己申告による傷病名が把握される。

正解になります。

国民生活基礎調査は国民側の調査のため、自己申告が可能です。

まとめ

患者調査は病院側を調査すること、国民生活基礎調査は国民側を調査することであり、視点の違いに注意しましょう。

自覚症状はあるが受診していないものや、細かな原因、その後の経緯などは、国民生活基礎調査の範疇になります。

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