管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問5 (社会・環境と健康 問5)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問5(社会・環境と健康 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

喫煙と疾病の罹患に関するあるコホート研究の結果を表に示した。交絡因子の影響は考えないものとする。この結果で示される喫煙と各疾病の罹患に関する説明である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
問題文の画像
  • 喫煙と疾病の罹患との関連は、虚血性心疾患の方が肺がんより強い。
  • 喫煙と疾病の罹患との関連は、脳卒中の方が肺がんより強い。
  • 喫煙と疾病の罹患との関連は、COPDで最も弱い。
  • 喫煙による影響が全て取り除かれたとき、減少すると考えられる罹患者数は、脳卒中の方がCOPDより少ない。
  • 喫煙による影響が全て取り除かれたとき、罹患者数が最も減少すると考えられる疾患は、虚血性心疾患である。

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この過去問の解説 (2件)

01

コホート研究

特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、疾病発生との関連を観察する研究手法です。

 

相対危険

曝露群と非曝露群を比較して、曝露によって疾病に罹患するリスクが何倍になるかを示します。

計算式は「曝露群の罹患率÷非曝露群の罹患率」です。

リスク比と覚えるとよいでしょう。

 

寄与危険

危険因子の曝露によって疾病の罹患リスクがどれだけ増えたかをあらわします。

計算式は「曝露群の罹患率−非曝露群の罹患率」です。

リスク差と覚えるとよいでしょう。

選択肢1. 喫煙と疾病の罹患との関連は、虚血性心疾患の方が肺がんより強い。

✕不正解です。

 

◆「喫煙と疾病の罹患との関連は、虚血性心疾患の方が肺がんより強い」 赤字の部分が不正解です。

 

相対危険でみます。(喫煙者は非喫煙者の〇〇倍なりやすい事をあらわしています。)

・肺がんは、130÷10=13倍

・虚血性心疾患は、2500÷1000=2.5倍

 

この数字からみると「喫煙と疾病の罹患との関連は、虚血性心疾患の方が肺がんより弱い」となります。

選択肢2. 喫煙と疾病の罹患との関連は、脳卒中の方が肺がんより強い。

✕不正解です。

 

◆「喫煙と疾病の罹患との関連は、脳卒中の方が肺がんより強い。」 赤字の部分が不正解です。

 

相対危険でみます。(喫煙者は非喫煙者の〇〇倍なりやすい事をあらわしています。)

・肺がんは、130÷10=13倍

・脳卒中は、1500÷750=2倍

 

この数字からみると「喫煙と疾病の罹患との関連は、脳卒中の方が肺がんより弱い」となります。

選択肢3. 喫煙と疾病の罹患との関連は、COPDで最も弱い。

✕不正解です。

 

◆「喫煙と疾病の罹患との関連は、COPDで最も弱い。」 赤字の部分が不正解です。

 

相対危険でみます。(喫煙者は非喫煙者の〇〇倍なりやすい事をあらわしています。)

・肺がんは、130÷10=13倍

・脳卒中は、1500÷750=2倍

・虚血性心疾患は、2500÷1000=2.5倍

・COPDは30÷4=7.5倍

 

この数字からみると最も弱いのは、COPDではなく、脳卒中です。

選択肢4. 喫煙による影響が全て取り除かれたとき、減少すると考えられる罹患者数は、脳卒中の方がCOPDより少ない。

✕不正解です。

 

◆「喫煙による影響が全て取り除かれたとき、減少すると考えられる罹患者数は、脳卒中の方がCOPDより少ない。」 赤字の部分が不正解です。

 

寄与危険でみます。

・肺がんは、130-10=120人(←喫煙することで肺がんになったと考えられる人数)

・脳卒中は、1500-750=750人(←喫煙することで脳卒中になったと考えられる人数)

・虚血性心疾患は、2500-1000=1500人(←喫煙することで虚血性心疾患になったと考えられる人数)

・COPDは30-4=26人(←喫煙することでCOPDになったと考えられる人数)

 

この数字からみると、喫煙による影響が全て取り除かれたとき、減少すると考えられる罹患者数は、脳卒中の方がCOPDより多い」ことがわかります。 

選択肢5. 喫煙による影響が全て取り除かれたとき、罹患者数が最も減少すると考えられる疾患は、虚血性心疾患である。

◯正解です。

 

寄与危険でみます。

・肺がんは、130-10=120人(←喫煙することで肺がんになったと考えられる人数)

・脳卒中は、1500-750=750人(←喫煙することで脳卒中になったと考えられる人数)

・虚血性心疾患は、2500-1000=1500人(←喫煙することで虚血性心疾患になったと考えられる人数)

・COPDは30-4=26人(←喫煙することでCOPDになったと考えられる人数)

 

一番数字が大きいのは虚血性心疾患のため、この答えは正解であると言えます。

まとめ

相対危険寄与危険の違いを理解しましょう。

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02

コホート研究は要因に暴露した集団としていない集団を一定期間追跡調査し、疾病率を比べることで、要因と疾病の関係性を観察する手法です。

 

関連の強さ(相対危険):喫煙者÷非喫煙
減少する罹患者数(寄与危険):喫煙者-非喫煙者

選択肢1. 喫煙と疾病の罹患との関連は、虚血性心疾患の方が肺がんより強い。

不正解です。

虚血性心疾患:2500÷1000=2.5  2.5倍

肺がん:130÷10=13  13倍

選択肢2. 喫煙と疾病の罹患との関連は、脳卒中の方が肺がんより強い。

不正解です。

脳卒中:1500÷750=2  2倍

肺がん:130÷10=13  13倍

選択肢3. 喫煙と疾病の罹患との関連は、COPDで最も弱い。

不正解です。

脳卒中:1500÷750=2  2倍

肺がん:130÷10=13  13倍

虚血性心疾患:2500÷1000=2.5  2.5倍

COPD:30÷4=7.5  7.5倍

選択肢4. 喫煙による影響が全て取り除かれたとき、減少すると考えられる罹患者数は、脳卒中の方がCOPDより少ない。

不正解です。

脳卒中:1500-750=750

COPD:30-4=26

選択肢5. 喫煙による影響が全て取り除かれたとき、罹患者数が最も減少すると考えられる疾患は、虚血性心疾患である。

正解になります。

脳卒中:1500-750=750

COPD:30-4=26

肺がん:130-10=120

虚血性心疾患:2500-1000=1500

まとめ

罹患の関係性は、要因に暴露することで罹患率が何倍に増加するかを考えるもので、要因が取り除かれた際の減少は、暴露がなければ罹患者が何人減少するかを考えます。

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