管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問22 (人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問6)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問22(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

生体の情報伝達に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • アドレナリンの受容体は、核内受容体である。
  • インスリンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体である。
  • グルカゴンの受容体は、チロシンキナーゼとして働く。
  • cAMPは、ホスホリパーゼCによりつくられる。
  • cAMPは、プロテインキナーゼAを活性化する。

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この過去問の解説 (3件)

01

ホルモンと受容体、セカンドメッセンジャーに関する問題です。

アドレナリン・グルカゴンは血糖値を上げる役割を持ち、インスリンは血糖値を下げる役割を持ちます。

選択肢1. アドレナリンの受容体は、核内受容体である。

不正解です。

アドレナリン受容体はGタンパク質共役型で細胞の表面にあります。

選択肢2. インスリンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体である。

不正解です。

インスリンの受容体は酵素共役型受容体です。

選択肢3. グルカゴンの受容体は、チロシンキナーゼとして働く。

不正解です。

グルカゴンはGタンパク質共役型受容体に結合します。

チロシンキナーゼとして働くのはインスリン受容体です。

選択肢4. cAMPは、ホスホリパーゼCによりつくられる。

不正解です。

アデニル酸シクラーゼによりATPから合成されます。

選択肢5. cAMPは、プロテインキナーゼAを活性化する。

正解です

cAMPは、プロテインキナーゼAを活性化します。

まとめ

プロテインキナーゼAが活性化することにより、酵素が働き、グルコースを血中に放出する流れになります。

アドレナリンやグルカゴンが受容体に結合すると、cAMPが生成され、プロテインキナーゼAが活性化する、というプロセスになります。

一方インスリンは、受容体自体が酵素のため、インスリンが受容体についた時点で、酵素(チロシンキナーゼ)として働きます。

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02

ホルモンの受容体について理解を深めましょう。

 

ホルモンには、受容体が細胞内や核内に存在するもの、または細胞表面に存在するものがあります。

細胞内や核内に存在するものを細胞内(核内)受容体と呼び、細胞表面に存在するものを細胞膜受容体と呼びます。

細胞内(核内)受容体をもつホルモンは脂溶性ホルモンと言われ、細胞膜受容体をもつホルモンは水溶性ホルモンと言われます。

選択肢1. アドレナリンの受容体は、核内受容体である。

不正解です。

 

アドレナリンの受容体は、Gたんぱく質共益型受容体です。

選択肢2. インスリンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体である。

不正解です。

 

インスリンの受容体は、チロシンキナーゼ共役型受容体です。

選択肢3. グルカゴンの受容体は、チロシンキナーゼとして働く。

不正解です。

 

チロシンキナーゼとして働くのはインスリンです。

グルカゴンの受容体は、Gたんぱく質共益型受容体です。

選択肢4. cAMPは、ホスホリパーゼCによりつくられる。

不正解です。

 

cAMPは、アデニル酸シクラーゼによりATPから作られます。

選択肢5. cAMPは、プロテインキナーゼAを活性化する。

正解です。

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03

この問題は、ホルモンの受容体の種類と、細胞内の情報伝達物質(セカンドメッセンジャー)に関する基本事項を問う問題です。

受容体は、細胞膜にあるものと細胞内(核内)にあるものに大別され、ホルモンの性質(水溶性か脂溶性か)と対応しています。

また、膜受容体の情報伝達では、受容体の種類、生成される情報伝達物質、それによって活性化される酵素の順に整理しておくことが重要です。

選択肢1. アドレナリンの受容体は、核内受容体である。

✕不正解です。

●アドレナリンの受容体は、核内受容体である。   が誤りです。

 

【理由】:アドレナリンの受容体は、核内受容体ではなく、細胞膜のGたんぱく質共役型受容体だからです。

アドレナリンは水溶性のホルモンで、細胞膜を通過できないため、受容体は細胞膜にあります。

アドレナリンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体です。

核内受容体は、ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなどの脂溶性ホルモンの受容体です。

選択肢2. インスリンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体である。

✕不正解です。

●インスリンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体である。   が誤りです。

 

【理由】:インスリンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体ではなく、チロシンキナーゼ型受容体だからです。

インスリンの受容体は、受容体自身がチロシンキナーゼ活性をもつ受容体(チロシンキナーゼ型受容体)です。

インスリンが結合すると、受容体のチロシン残基がリン酸化され、細胞内の情報伝達が始まります。

Gたんぱく質共役型受容体ではありません。

選択肢3. グルカゴンの受容体は、チロシンキナーゼとして働く。

✕不正解です。

●グルカゴンの受容体は、チロシンキナーゼとして働く。   が誤りです。

 

【理由】:チロシンキナーゼとして働くのは、グルカゴンの受容体ではなく、インスリンの受容体(グルカゴンの受容体はGたんぱく質共役型)だからです。

グルカゴンの受容体は、Gたんぱく質共役型受容体です。

グルカゴンが結合すると、Gたんぱく質を介してアデニル酸シクラーゼが活性化され、cAMPが増加します。

チロシンキナーゼとして働くのは、インスリンの受容体です。

選択肢4. cAMPは、ホスホリパーゼCによりつくられる。

✕不正解です。

●cAMPは、ホスホリパーゼCによりつくられる。   が誤りです。

 

【理由】:cAMPをつくるのは、ホスホリパーゼCではなく、アデニル酸シクラーゼだからです。

cAMPは、アデニル酸シクラーゼがATPから生成します。

ホスホリパーゼCは、細胞膜のリン脂質(ホスファチジルイノシトール二リン酸)を分解して、イノシトール三リン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DAG)を生成する酵素です。

cAMPの生成には関わりません。

選択肢5. cAMPは、プロテインキナーゼAを活性化する。

◯正解です。

 

【理由】:cAMPはプロテインキナーゼA(PKA)を活性化します。

活性化されたPKAは、標的となる酵素などをリン酸化し、細胞の応答を引き起こします。

たとえば肝臓では、グルカゴンやアドレナリンによってcAMPが増加し、PKAを介してグリコーゲンの分解が促進されます。

まとめ

覚えておきたい要点は次の3つです。

①水溶性ホルモン(アドレナリン、グルカゴン、インスリンなど)の受容体は細胞膜にあり、脂溶性ホルモン(ステロイドホルモン、甲状腺ホルモンなど)の受容体は核内などの細胞内にある。

②グルカゴンやアドレナリンの受容体はGたんぱく質共役型で、アデニル酸シクラーゼによるcAMP産生を介してプロテインキナーゼAを活性化する。インスリンの受容体はチロシンキナーゼ型。

③ホスホリパーゼCは、IP3とDAGを生成する酵素で、cAMPの生成とは別の経路に関わる。

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