管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問23 (人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問7)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問23(人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

高齢期の加齢に伴う変化に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 咳嗽反射は、亢進する。
  • 消化管運動は、亢進する。
  • 骨量は、増加する。
  • 副甲状腺ホルモン(PTH)分泌は、増加する。
  • 女性では、エストロゲン分泌は増加する。

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢期には様々な機能の低下やホルモンバランスの乱れが生じます。

高齢期の特徴を理解して解きましょう。

選択肢1. 咳嗽反射は、亢進する。

不正解です。

咳嗽反射とは気道に入った異物を排出する、“むせ”や“咳込み”のことです。

咳嗽反射が低下するため、誤嚥性肺炎などのリスクが上がります。

選択肢2. 消化管運動は、亢進する。

不正解です。

消化管運動は低下し、消化不良(胸やけ)や排便が滞るなどの症状が現れます。

選択肢3. 骨量は、増加する。

不正解です。

骨量は低下するので、骨粗鬆症のリスクが高まります。

選択肢4. 副甲状腺ホルモン(PTH)分泌は、増加する。

正解です。

副甲状腺ホルモン(PTH)は血中のカルシウム濃度を上げるために、骨からカルシウムを溶かす働きがあります。

そのため高齢者の骨量減少につながります。

選択肢5. 女性では、エストロゲン分泌は増加する。

不正解です。

女性は閉経後からエストロゲン(女性ホルモン)が低下します。

その結果、骨密度の低下にもつながります。

まとめ

高齢者の特徴として、嚥下能力や咳嗽反射の低下(誤嚥の危険性)や身体能力、骨密度の低下(骨粗鬆症、フレイル)、消化器官、蠕動運動の低下(排便困難、胃もたれ)などが挙げられます。

特徴を良く理解することによって、それに通ずる問題を解けるようになります。

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02

加齢に伴う変化について理解を深めましょう。

 

高齢になってくると、身体的、心理的、生理機能に変化が見られます。

筋肉量の低下や血管硬化、ホルモン分泌量など様々な変化が見られます。

選択肢1. 咳嗽反射は、亢進する。

不正解です。

 

咳嗽反射は、低下します。

咳嗽反射(がいそうはんしゃ)とは、気道内に異物や痰などの分泌物を排出するための生体防衛反応です。

選択肢2. 消化管運動は、亢進する。

不正解です。

 

消化管運動は、低下します。

高齢期になると、胃液分泌の減少や筋力低下により蠕動運動が低下するなど、消化吸収機能が低下します。

選択肢3. 骨量は、増加する。

不正解です。

 

骨量は、低下します。

特に女性は、閉経後エストロゲンの減少により、骨密度が急激に低下します。

選択肢4. 副甲状腺ホルモン(PTH)分泌は、増加する。

正解です。

 

高齢期には、腸管からのカルシウム吸収低下や、腎臓の働きが低下し血中のカルシウム濃度が低下しやすくなるので、正常に戻そうと副甲状腺が刺激されるため、副甲状腺ホルモン(PTH)分泌が増加します。

選択肢5. 女性では、エストロゲン分泌は増加する。

不正解です。

 

女性では、エストロゲン分泌は低下します。

閉経後エストロゲンの減少により、骨密度が急激に低下するため、骨粗鬆症のリスクが高くなります。

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03

この問題は、高齢期の加齢に伴う生理機能の変化について問う問題です。

各選択肢の記述が、加齢による変化の方向と合っているかを、その理由とあわせて確認しましょう。

選択肢1. 咳嗽反射は、亢進する。

✕不正解です。 

●咳嗽反射は、亢進する。   が誤りです。

 

【理由】:高齢期の咳嗽反射は、亢進ではなく低下します。

咳嗽反射の低下は、誤嚥した異物を気道から排出しにくくし、誤嚥性肺炎のリスクを高める要因となります。

選択肢2. 消化管運動は、亢進する。

✕不正解です。 

●消化管運動は、亢進する。   が誤りです。

 

【理由】:高齢期の消化管運動は、亢進ではなく低下します。

消化管運動の低下は、便秘の一因となります。

選択肢3. 骨量は、増加する。

✕不正解です。 

●骨量は、増加する。   が誤りです。

 

【理由】:高齢期の骨量は、増加ではなく減少します。

骨量は、20歳前後でほぼ最大値(最大骨量)に達したのち、加齢とともに減少します。

特に女性では、閉経後の10年ほどの間に骨量が著しく減少し、骨粗鬆症のリスクが高まります。

選択肢4. 副甲状腺ホルモン(PTH)分泌は、増加する。

◯正解です。

 

【理由】:加齢に伴い、副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌は増加します。

背景として、ビタミンDの不足や、腎機能の低下による活性型ビタミンDの産生低下などが挙げられます。

PTHは骨吸収を促進し、血清カルシウム濃度を上昇させる作用があります。

選択肢5. 女性では、エストロゲン分泌は増加する。

✕不正解です。 

●女性では、エストロゲン分泌は増加する。   が誤りです。

 

【理由】:女性のエストロゲン分泌は、増加ではなく、閉経に伴い減少します。

女性では、閉経(一般に50歳前後)に伴って卵巣機能が低下し、エストロゲン分泌は大きく減少します。

エストロゲンには破骨細胞による骨吸収を抑える作用があるため、その減少は骨量減少の一因となります。

まとめ

覚えておきたい要点は次の3つです。

①高齢期には咳嗽反射や消化管運動が低下し、誤嚥性肺炎や便秘のリスクが高まります。

②骨量は最大骨量に達したのち減少し、女性では閉経後のエストロゲン減少により減少が速まります。

③副甲状腺ホルモン(PTH)分泌は、ビタミンD不足や活性型ビタミンD産生の低下などを背景に、加齢とともに増加します。

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