管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問62 (食べ物と健康 問17)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問62(食べ物と健康 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

食品の容器包装資材に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • TFS缶材には、スズを使用しているものがある。
  • レトルトパウチには、アルミニウムを使用しているものがある。
  • PETは、ヒートシール性が優れている。
  • ポリスチレンは、気体遮断性が優れている。
  • 容器包装リサイクル法の対象となる容器包装の識別表示は、任意である。

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この過去問の解説 (3件)

01

包装資材は、食品加工に欠かせないものです。

食品に適した包装資材を選ぶために、資材の特徴を押さえておきましょう。

選択肢1. TFS缶材には、スズを使用しているものがある。

不正解

TFSは「Tin Free Steel」の頭文字を取ったもので、Tin(スズ)を使用していません。

スズの代わりに、クロムの皮膜処理をしています。

選択肢2. レトルトパウチには、アルミニウムを使用しているものがある。

正解
レトルトパウチは、、ポリプロピレン、アルミニウム箔、ポリエステルの三層構造になっています。
レンジ対応のものは、ポリプロピレンが主成分として使われています。

選択肢3. PETは、ヒートシール性が優れている。

不正解
PETは融点が高く、ヒートシール性が優れているとは言えません。
ヒートシール性が優れているのは、PETより融点が低いポリエチレンやポリプロピレンです。
過去の出題では、PETは、ポリエチレンテレフタレートと表記されることもあります。

選択肢4. ポリスチレンは、気体遮断性が優れている。

不正解
ポリスチレン(PS)は、発泡スチロールの材料となるもので、気体遮断性は低いです。
気体遮断性が優れている素材としては、ガラス容器があります。

選択肢5. 容器包装リサイクル法の対象となる容器包装の識別表示は、任意である。

不正解
容器包装の識別表示は、消費者のゴミ分別を容易にし、市町村の分別収集を促進することを目的としたものです。

事業者は、この識別表示をつける義務があります。

参考になった数5

02

食品の包装は、風味を保持したり劣化を防ぐなど、それぞれの目的に合わせ資材が選択され活用されています。

それぞれの特徴を理解しておきましょう。

選択肢1. TFS缶材には、スズを使用しているものがある。

✕

TFS材とはティンフリースチールの頭文字で、鉄銅板の表面にクロムメッキ処理を施した、スズを使用しない表面処理銅板のことです。

スズは使用されていません。

選択肢2. レトルトパウチには、アルミニウムを使用しているものがある。

◯

レトルトパウチには、一部アルミニウムを使用しているものがあります。

選択肢3. PETは、ヒートシール性が優れている。

✕

PETは基本的に耐熱性が高く、ヒートシール性が優れているとは言えません。

しかし最近は機能性PETフィルムとして、約120℃の低温からヒートシールが可能なものもあります。

選択肢4. ポリスチレンは、気体遮断性が優れている。

✕

ポリスチレンは気体や香りを通しやすい性質があり、遮断性は低いです。

選択肢5. 容器包装リサイクル法の対象となる容器包装の識別表示は、任意である。

✕

容器包装リサイクル法は、家庭ごみの6割を占めるとされる容器包装廃棄物を減らし、資源として活用するための法律です。

PET、紙製容器包装、プラスチック製容器包装、アルミ缶、スチール缶、紙パック、段ボールの8品目で、その表示は義務付けられています。

参考になった数0

03

食品の容器包装は、食品が生産者から消費者に届くまでに重要な役割を果たします。

様々な食品に利用されている容器包装の種類を理解し、ポイントをおさえましょう。

選択肢1. TFS缶材には、スズを使用しているものがある。

不適切です。

 

TFS缶材には、スズが使用されていません。

 

✱TSF(Tin Free Steel)缶材とは、スズ(Tin)を使わずにクロムのメッキを施した銅板で作られた缶のことです。

主に、飲料缶や食品缶詰、18L缶に利用されます。

特徴は、塗料密着性や耐久性が高いことに加え、スズを利用しているブリキ缶に比べて値段が安価であることが挙げられます。

選択肢2. レトルトパウチには、アルミニウムを使用しているものがある。

適当です。

 

レトルトパウチには、アルミニウムを使用しているものがあります。

 

✱レトルトパウチには、一般的にPET(ポリエチレンテレフタレート)、アルミ箔、ポリプロピレンが使用されています。

特徴は、耐熱性が非常に高く、酸素や光を遮断できるところです。

選択肢3. PETは、ヒートシール性が優れている。

不適切です。

 

PET(ポリエチレンテレフタレート)は、耐熱性が優れています。

PE(ポリエチレン)は、ヒートシール性に優れています。

 

✱PET(ポリエチレンテレフタレート)は、ペットボトル飲料に多く加工されています。

特徴は、耐熱性・耐水性・耐久性が高く、かつ軽量である事です。

 

✱PE(ポリエチレン)は、レジ袋やごみ袋、ラミネートフィルムに加工されています。

特徴は、安価で耐水性・電気絶縁性があるところです。

一方で、熱には弱いのが弱点です。

選択肢4. ポリスチレンは、気体遮断性が優れている。

不適当です。

 

アルミ箔やポリ塩化ビニリデン・ガラスは、気体遮断性が優れています。

ポリスチレンは、可塑性に優れています。

 

✱ポリスチレンは、スチレンを原料とする汎用プラスチックです。

身近で利用されているのは発泡スチレンで、発泡スチロールとして利用されています。

選択肢5. 容器包装リサイクル法の対象となる容器包装の識別表示は、任意である。

不適切です。

 

容器包装リサイクル法の対象となる容器包装の識別表示は、義務です。

 

✱容器包装リサイクル法に基づき、消費者の適切なごみの分類を促進するために、スチール缶・アルミ缶、PETボトル、プラスチック製容器包装、紙製容器包装に対して、容器包装の識別表示をする義務があります。

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