管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問64 (食べ物と健康 問19)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問64(食べ物と健康 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

電子レンジ加熱に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • アルミ箔で包んだ食品の加熱に適している。
  • 食品自体が発熱するため、焦げ色が付きやすい。
  • 加熱速度は、食品の水分量に依存する。
  • さつまいもの甘味は、蒸し加熱より電子レンジ加熱で強い。
  • じゃがいものビタミンCは、オーブン加熱より電子レンジ加熱で損失しやすい。

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この過去問の解説 (2件)

01

電子レンジについては、これまでも色々なかたちで出題されています。

レンジ加熱の原理や水分量と加熱時間の関係、レンジ加熱してはいけない素材、栄養素の残存率について、確認しておきましょう。

選択肢1. アルミ箔で包んだ食品の加熱に適している。

不正解
アルミ箔で食品を包んでも、金属はマイクロ波を反射するため、うまく加熱できません。

また、スパーク(火花)が発生して、火災が起こる危険があります。

選択肢2. 食品自体が発熱するため、焦げ色が付きやすい。

不正解
電子レンジは、マイクロ波が食品に含まれる水分を振動させ、食品内部から発熱するため、表面に焦げ色は付きません。

選択肢3. 加熱速度は、食品の水分量に依存する。

正解
食品の水分子を振動させて発熱するので、水分が多いものは発熱しやすいので短時間で加熱できますし、逆に水分が少ないものは加熱時間が長くなります。
 

選択肢4. さつまいもの甘味は、蒸し加熱より電子レンジ加熱で強い。

不正解
さつまいもに含まれるでんぷんをβ‐アミラーゼという酵素が麦芽糖(マルトース)に分解することで、甘味が引き出されます。

このβ-アミラーゼの至適温度が60~65℃で、蒸し加熱だと至適温度が長く続き、酵素がしっかり働いて、麦芽糖がたくさん含まれるさつまいもになります。
電子レンジだと、短時間で加熱できるため、β-アミラーゼの至適温度も短時間となり、分解される麦芽糖も蒸し加熱に比べると少く、甘味は弱いです。

選択肢5. じゃがいものビタミンCは、オーブン加熱より電子レンジ加熱で損失しやすい。

不正解
電子レンジでは短時間で加熱できますが、オーブンではそれよりも時間がかかります。

時間をかけて加熱すると、その間にビタミンCが損失していきます。
よって、電子レンジ加熱よりオーブン加熱のほうが損失しやすいと言えます。

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02

レンジ加熱の仕組みを理解し、栄養素の残存についても抑えておきましょう。

選択肢1. アルミ箔で包んだ食品の加熱に適している。

✕

レンジ加熱時にアルミ箔を利用すると、スパーク(火花)が起こり、火災の原因となり得ます。

選択肢2. 食品自体が発熱するため、焦げ色が付きやすい。

✕

食品内部で発生させた電磁波(マイクロ波)によって食品中の水分子を振動させ、その摩擦熱で食べ物全体を内側から温めます。

食品内部から発熱するため、表面に焦げ色はつきにくいです。

選択肢3. 加熱速度は、食品の水分量に依存する。

◯

「食品自体が発熱するため、焦げ色が付きやすい。」の選択肢の解説どおり、食品に含まれる水分子を振動させるため、加熱速度は水分量に依存します。

選択肢4. さつまいもの甘味は、蒸し加熱より電子レンジ加熱で強い。

✕

さつまいもの甘味は、蒸し加熱のほうが圧倒的に強くなります。

そもそもさつまいもの甘味は、デンプンがβアミラーゼの働きによって麦芽糖に変わることで増します。

この工程は60〜70℃の温度帯でもっとも活発に起こりますが、レンジ加熱の場合、その温度帯を通過する時間が早すぎて、酵素が失活します。

そのため、至適温度帯をゆっくり通過できる蒸し加熱のほうが、レンジ加熱よりも甘味が強くなるというわけです。

選択肢5. じゃがいものビタミンCは、オーブン加熱より電子レンジ加熱で損失しやすい。

✕

じゃがいものビタミンCは、オーブン加熱より電子レンジ加熱で残存しやすいです。

ビタミンCは約60℃〜70℃以上の温度帯になると、熱による酸化・分解のスピードが徐々に加速します。

加熱に時間がかかるオーブン調理では、損失しやすいと言えます。

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