管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問73 (基礎栄養学 問5)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問73(基礎栄養学 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

食後と比べたときの空腹時の脂質代謝に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 小腸からのキロミクロンの分泌が亢進する。
  • 脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出が抑制される。
  • 肝臓でβ酸化が亢進する。
  • 骨格筋でケトン体の合成が亢進する。
  • 肝臓でケトン体の利用が亢進する。

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この過去問の解説 (2件)

01

中性脂肪はエネルギーのもととなる脂質です。

どのようにエネルギーとして利用されるか、理解しておきましょう。
 

選択肢1. 小腸からのキロミクロンの分泌が亢進する。

不正解
空腹時では無く、脂肪を摂取・吸収されたときに分泌が亢進します。
キロミクロンはリポタンパクのひとつで、小腸で合成された脂質(主に中性脂肪)を血中に運搬し、各組織に供給する袋のような役割があります。
 

選択肢2. 脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出が抑制される。

不正解
脂肪組織から遊離脂肪酸の放出が促進され、β酸化により大量のアセチルCoAが生成されます。

選択肢3. 肝臓でβ酸化が亢進する。

正解
空腹でエネルギーが不足した場合、中性脂肪はリパーゼによりグリセロールと遊離脂肪酸に分解され、遊離脂肪酸はβ酸化によりアセチルCoAを大量に生成します。

 

選択肢4. 骨格筋でケトン体の合成が亢進する。

不正解

肝臓でケトン体の合成は亢進します。
糖代謝異常である糖尿病や飢餓状態で糖が不足していると、遊離脂肪酸がβ酸化によって大量のアセチルCoAを生成されます。

アセチルCoAはTCA回路に入りますが、余剰のアセチルCoAはケトン体へと変換されます。

 

選択肢5. 肝臓でケトン体の利用が亢進する。

不正解
肝臓ではケトン体をエネルギーとして利用できません。

ケトン体は血液中に放出されて、心筋、骨格筋、脳などに送られて、ミトコンドリア内で代謝されます。

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02

脂肪の貯蔵・放出も、肝臓・筋肉組織・脂肪組織が複合的に働いて行われます。

<食後>

・小腸から吸収された脂肪、糖質過剰により肝臓で合成された脂肪が、脂肪組織に貯蔵

<空腹時>

・脂肪組織で脂肪酸とグリセロールへ分解

・グリセロールは肝臓で糖新生の材料として利用

・脂肪酸はβ酸化されATPを生み出し、エネルギー源として利用

・飢餓状態で脂肪酸からケトン体が合成

選択肢1. 小腸からのキロミクロンの分泌が亢進する。

✕

食後には小腸で吸収された脂肪の輸送のため、キロミクロンの分泌が増加します。

空腹時は分泌は抑制されています。

選択肢2. 脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出が抑制される。

✕

エネルギー源の確保のため、脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出は促進されます。

選択肢3. 肝臓でβ酸化が亢進する。

◯

冒頭で説明したように肝臓でのβ酸化が亢進し、エネルギー源として利用されます。

選択肢4. 骨格筋でケトン体の合成が亢進する。

✕

ケトン体の合成は肝臓にて行われます。

選択肢5. 肝臓でケトン体の利用が亢進する。

✕

ケトン体の利用は、脳や骨格筋で行われます。

参考になった数0