管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問75 (基礎栄養学 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問75(基礎栄養学 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

アミノ酸代謝に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • フェニルアラニンは、主に肝臓で分解される。
  • バリンは、主に骨格筋で分解される。
  • 骨格筋から放出されるアラニンは、肝臓で糖新生に利用される。
  • グルタミン酸は、小腸でエネルギー源として利用される。
  • グルタミンから生じたアンモニアは、腎臓で尿素に変換される。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

アミノ酸の代謝は主に肝臓で行われますが、分岐鎖アミノ酸の代謝は主に骨格筋で行われます。

選択肢1. フェニルアラニンは、主に肝臓で分解される。

正しい
必須アミノ酸のフェニルアラニンは、肝臓でフェニルアラニン水酸化酵素によって、チロシンに分解されます。

この酵素の先天的欠損によっておこるのが、フェニルケトン尿症です。
 

選択肢2. バリンは、主に骨格筋で分解される。

正しい
バリン、ロイシン、イソロイシンは必須アミノ酸で、側鎖が枝分かれする構造を持つため分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれます。

分岐鎖アミノ酸のアミノトランスフェラーゼ(アミノ基転移反応を媒介する酵素)は骨格筋に多く存在するため、バリンも主に骨格筋で分解されます。

選択肢3. 骨格筋から放出されるアラニンは、肝臓で糖新生に利用される。

正しい
骨格筋から放出されるアラニンは、血流にのって肝臓へと運ばれ、ピルビン酸とグルタミン酸に分解されます。

ピルビン酸は糖新生によってグルコースとなり、再び血流にのって骨格筋へ運ばれます。
 

選択肢4. グルタミン酸は、小腸でエネルギー源として利用される。

正しい
生体内で合成されるグルタミンやグルタミン酸は、小腸粘膜上皮細胞のエネルギー源として利用されます。

また、腸粘膜のバリア機能を強化するともいわれています。
 

選択肢5. グルタミンから生じたアンモニアは、腎臓で尿素に変換される。

誤っている
グルタミンはエネルギーとして利用されるだけでなく、アンモニアの運搬体としての働きもあります。

グルタミンから生じたアンモニアは毒性が強いため、肝臓でより安全な尿素に変換され、体外に排出されます(尿素回路)。
 

参考になった数3

02

食事由来のたんぱく質は小腸にてアミノ酸まで分解され、肝臓経由で再合成されます。

アミノ酸の分解・合成の回路を覚えておきましょう。

選択肢1. フェニルアラニンは、主に肝臓で分解される。

◯

フェニルアラニンは肝臓で分解され、チロシンに変換されます。

選択肢2. バリンは、主に骨格筋で分解される。

◯

バリン・ロイシン・イソロイシン(BCAA)は、筋肉中の必須アミノ酸の30〜40%を占め、主に骨格筋で代謝されます。

選択肢3. 骨格筋から放出されるアラニンは、肝臓で糖新生に利用される。

◯

骨格筋から放出されたアラニンは、肝臓に入り糖新生に利用されます。

糖新生においてもっとも重要な糖原性アミノ酸の1つです。

選択肢4. グルタミン酸は、小腸でエネルギー源として利用される。

◯

グルタミン酸は、小腸でエネルギー源として利用されます。

選択肢5. グルタミンから生じたアンモニアは、腎臓で尿素に変換される。

✕(解答として正解)

アンモニアの解毒は肝臓にて行われます。

よって、腎臓で尿素に変換されるのではなく、肝臓で尿素に変換されるのが正解です。

参考になった数0