管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問83 (応用栄養学 問1)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問83(応用栄養学 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

日本人の食事摂取基準(2025年版)における基本的事項に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 高齢者の年齢区分は、3つに分けられている。
  • 小児の参照体位には、国民健康・栄養調査の値が用いられている。
  • 基準値は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づいて設定されている。
  • AIには、エビデンスレベルが付されている。
  • ULは、通常の食品以外の食品由来の栄養素を含む。

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この過去問の解説 (2件)

01

日本人の食事摂取基準」の策定の目的や、5つの指標について理解しておきましょう。

 

参照 日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント 厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001734207.pdf

選択肢1. 高齢者の年齢区分は、3つに分けられている。

不正解


高齢者は、65~74歳と75歳以上の2つに分けられています。


乳児は、特に成長に合わせてより詳細な年齢区分設定が必要と考えられる場合には、「生後6か月未満」「6か月以上9か月未満」「9か月以上1歳未満」の3つに分けられています。

選択肢2. 小児の参照体位には、国民健康・栄養調査の値が用いられている。

不正解


1~17歳は小児に該当しますが、参照体位には日本小児内分泌学会・日本成長学会合同標準値委員会による小児の体格評価に用いる身長、体重の標準値が用いられています。
18歳以上は、国民健康・栄養調査の値が用いられています。

選択肢3. 基準値は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づいて設定されている。

不正解


基準値は、十分な科学的根拠に基づいて設定されています。

選択肢4. AIには、エビデンスレベルが付されている。

不正解


AIは目安量です。目安量は、推定平均必要量・推奨量を算出するためのデータが不足している場合の指標ですので、エビデンスレベルは付されていません。
エビデンスレベルが付されているのは、DG(目標量)です。

選択肢5. ULは、通常の食品以外の食品由来の栄養素を含む。

正解


ULは耐容上限量で、過剰摂取による健康被害の回避を目的として設定されています。

手軽に特定の栄養成分が摂れる健康食品・サプリメント由来のエネルギーと栄養素を含みます。

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02

日本人の食事摂取基準についての問題は頻出で、出題内容の幅も広いため、幅広く理解が必要です。

設問にあるAI(目安量)やUL(耐容上限量)他などの略語も、押さえておきましょう。

改定された箇所や内容の理解は問題になりやすいため、要チェックです。

選択肢1. 高齢者の年齢区分は、3つに分けられている。

✕

高齢者の年齢区分は2区分です。

65〜74歳の「前期高齢者相当」と、75歳以上の「後期高齢者相当」です。

選択肢2. 小児の参照体位には、国民健康・栄養調査の値が用いられている。

✕

0〜17歳(乳児・小児)の参照体位(基準となる身長・体重)に用いられている数値は、「日本小児内分泌学会・日本成長学会合同標準値委員会」が作成した小児の体格評価に用いる身長・体重の標準値から引用されています。

成人・高齢者においては、国民健康・栄養調査の値が用いられます。

選択肢3. 基準値は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づいて設定されている。

✕

成分表をベースとして策定されていますが、現在の食事摂取基準2025年版は、「七訂成分表(2015年版)」のデータを根拠とし策定されています。

これは、2025年版の食事摂取基準を作るに当たり入手可能であった研究論文の多くが、七訂成分表の基準で作成されていたためです。

選択肢4. AIには、エビデンスレベルが付されている。

✕

AI(目安量)は、推定平均必要量・推奨量を示すための十分なエビデンスが得られなかった場合に推計される値です。

特定の集団から統計的・経験的に見積もった値であり、エビデンスレベルは付されません。

選択肢5. ULは、通常の食品以外の食品由来の栄養素を含む。

◯

UL(耐容上限量)とは、過剰摂取による健康被害を防ぐために設定された、1日あたり摂取しても大丈夫な上限量です。

”通常の食品以外の食品由来の栄養素”とはサプリメントや強化食品、医薬品を指します。

ULの値は栄養素によって、「食品とその他(サプリ等)を全部ひっくるめて上限とする」ものと、「サプリメント等の量だけで上限とする」ものに分かれています。

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