管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問105 (栄養教育論 問8)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問105(栄養教育論 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

K小学校に勤務する栄養教諭である。1年生の担任から、「子どもたちには給食のおかずの盛付け量の調整が難しいようで、おかずの当番を嫌がっています。」と相談され、児童への言葉かけについて助言を行った。児童の自己効力感を高めることにつながる言葉かけとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • これまでに、上手に盛り付けできたことはありませんか。
  • 盛り付けが上手な、上級生のクラスを見学しに行きましょうか。
  • 先生がコツを教えますから、一緒にやってみましょう。
  • みんななら大丈夫。きっとできますよ。

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この過去問の解説 (2件)

01

自己効力感とは、目標や課題に対して「自分ならできる」「できるようになる」と自分の能力に自信をもてる状態になることです。

自己肯定感を高めるためには4つの要素が重要となります。

達成経験自分が課題を達成した経験。

代理経験:自分と似た環境の人が達成した経験。

言語説得:周囲の励ましや肯定的な評価。

生理的情緒的喚起:身体的、感情的な状況の変化の自己認識。

選択肢1. これまでに、上手に盛り付けできたことはありませんか。

不正解です。

達成経験を想起させるアプローチですが、小学1年生という経験の少なさや、難しいく苦手と感じていることから、達成経験が豊富とは推測しがたく効果的とは言えません。

また、成功を想起させるだけでは自信につながりにくいため、ベストな回答とは言えません。

選択肢2. 盛り付けが上手な、上級生のクラスを見学しに行きましょうか。

不正解です。

代理経験を用いたアプローチですが、上級生はお兄さん・お姉さんという存在となることが多く、近しい環境の人ととらえることは難しいと思われます。

憧れの存在にはなっても、親近感が湧きにくく、効果が薄くなってしまいます。

選択肢3. 先生がコツを教えますから、一緒にやってみましょう。

正解です。

一緒にやることで達成経験を味わうことができます。

自分でできた経験は、自己効力感を高めるには有効です。

選択肢4. みんななら大丈夫。きっとできますよ。

不正解です。

言語説得を用いたアプローチですが、苦手意識があり嫌がっている子に対し、ポジティブな評価や声掛けのみを行っても、当人たちの不安が解消させるとは考えにくいです。

まとめ

選択肢はどれも自己効力感を高める狙いがありますが“最も適切なもの”を考えると、答えが見えてきます。

問題文の中にある背景(小学一年生、難しいと思っている)を読み解き、どのアプローチが最も適切かを考えましょう。

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02

給食の盛り付けが苦手で当番を嫌がる子に、どう声をかけると「自分にもできそう」と思えるか。
これは自己効力感を高める働きかけを選ぶ問題です。


自己効力感を高める材料には、実際に自分でやってできた経験、人の様子を見て学ぶこと、言葉での励まし、体や気分の状態などがあります。
中でも本人が実際に成功を体験できる支援がいちばん効きます。

選択肢1. これまでに、上手に盛り付けできたことはありませんか。

過去にできた経験を思い出させるのも、自己効力感の材料にはなります。
ただ、尋ねるだけでは今の苦手意識が変わりにくく、最善とは言えません。

選択肢2. 盛り付けが上手な、上級生のクラスを見学しに行きましょうか。

上手な人の様子を見るのは、代理的経験にあたります。
学びにはなりますが、自分でできる実感には一歩届きません。

選択肢3. 先生がコツを教えますから、一緒にやってみましょう。

コツを伝えながら一緒にやってみると、その場で「できた」という実感が生まれます。
冒頭で触れた、本人が直接成功を体験する関わりにあたり、これが正解です。

選択肢4. みんななら大丈夫。きっとできますよ。

大丈夫と励ます言葉も支えにはなりますが、できる根拠が伴わない励ましだけでは長続きしません。

まとめ

励ましの言葉が悪いわけではないのですが、言葉だけでは自信の裏づけになりにくいです。
実際にやってできた経験とは別物だと押さえておくと選びやすいです。

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