管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問107 (栄養教育論 問10)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問107(栄養教育論 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

K市食育関連部局の管理栄養士である。K市では、地域の伝統料理に関する市民向けの教室を年に数回実施している。ある年度の教室の修了者が集まって自主グループを結成し、伝統料理をアレンジしたレシピの開発や地域での料理教室などの活動を始めた。グループのエンパワメントにつなげる支援である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • グループメンバーの各自で、伝統料理について地域の高齢者に対して聞き取りをする機会を提供した。
  • 伝統料理を学ぶ市外のグループを紹介し、情報交換をする機会を提供した。
  • K市の健康祭りで、開発した料理の試食・販売コーナーを設け、グループの活動内容を市民に向けてPRしてもらった。
  • グループが作成したレシピを、市の広報誌で紹介した。

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この過去問の解説 (2件)

01

エンパワメントは、グループ自身が主体になって力を発揮し、自分たちで活動を広げていけるように後押しする考え方です。

支援者がお膳立てして代わりにやってしまうと、かえって主体性は育ちません。


グループが自分たちの手で何かを成し遂げ、手応えを得られる関わりかどうかが軸になります。

選択肢1. グループメンバーの各自で、伝統料理について地域の高齢者に対して聞き取りをする機会を提供した。

地域の高齢者に聞き取りをする機会を作るのは、グループの活動を広げる支援の一つです。
悪くはありませんが、グループが自分の力で何かを成し遂げる手応えという点ではまだ物足りません。

選択肢2. 伝統料理を学ぶ市外のグループを紹介し、情報交換をする機会を提供した。

市外のグループとつなぐのは、視野やネットワークを広げる助けになります。
ただグループ自身が主体的に発揮する場面とは少し離れます。

選択肢3. K市の健康祭りで、開発した料理の試食・販売コーナーを設け、グループの活動内容を市民に向けてPRしてもらった。

自分たちの活動を市民に向けて発信し、開発した料理を実際に届ける機会は、グループが主役になって達成感と自信を得られる場です。
これがエンパワメントにつながる支援で、正解です。

選択肢4. グループが作成したレシピを、市の広報誌で紹介した。

市の広報誌で紹介するのは、行政が代わりに発信する形です。
グループ自身が動くわけではないので、主体性を育てる方向とは言えません。

まとめ

エンパワメントの問題は、行政や支援者が先回りして整えてあげる選択肢がひっかけになりがちです。
あくまでグループ本人が動いて力をつけるのはどれか、という目で選ぶと見分けられます。

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02

エンパワメントとは個人やその組織が本来持っている力を引き出し、主体的に問題を解決をしたり社会的な影響を与えられるようになることを意味します。

選択肢1. グループメンバーの各自で、伝統料理について地域の高齢者に対して聞き取りをする機会を提供した。

不正解です。

グループのエンパワメントにつなげる問題なので、各自で聞き取りをする行為は最も適切とは言えません。

選択肢2. 伝統料理を学ぶ市外のグループを紹介し、情報交換をする機会を提供した。

不正解です。

グループでの学びにはなっていますが、社会的影響を与えられる場にはなっていないため最も適切とは言えません。

選択肢3. K市の健康祭りで、開発した料理の試食・販売コーナーを設け、グループの活動内容を市民に向けてPRしてもらった。

正解です。

グループで成し遂げ、周囲に影響を与えることはグループのエンパワメントとして適切です。

選択肢4. グループが作成したレシピを、市の広報誌で紹介した。

不正解です。

社会的に影響を与える行動としては良いですが、主体が市の広報であり、グループのエンパワメントとしては最も適切とは言えません。

まとめ

エンパワメントの考え方としては、本人やそのグループが自らの力で課題解決を行い、人生や状況に対して自信や権限を得ることを指します。

日本語訳では『能力・権限を与える』という意味合いがあるので、一緒に覚えると効果が想像しやすいと思います。
 

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