管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問116 (臨床栄養学 問6)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問116(臨床栄養学 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

静脈栄養法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 末梢静脈栄養では、2,000kcal/日投与できる。
  • 中心静脈栄養では、感染リスクがない。
  • 開始液には、カリウムが含まれる。
  • 維持液には、開始液よりもナトリウムが多く含まれる。
  • 脂肪乳剤は、末梢静脈から投与できる。

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この過去問の解説 (2件)

01

静脈栄養には末梢静脈栄養中心静脈があります。

【末梢静脈栄養】

水分やブドウ糖の補給を目的に使われます。

アミノ酸製剤、乳化剤、10%ブドウ糖液などが投与され、一日当たりのカロリーは1,000Kcal程度です。

 

【中心静脈栄養】

高カロリー輸液など、生命維持や成長に必要な栄養をしっかりと補給することを目的としています。

5大栄養素すべてを入れることができます。

選択肢1. 末梢静脈栄養では、2,000kcal/日投与できる。

不正解です。

選択肢2. 中心静脈栄養では、感染リスクがない。

不正解です。

選択肢3. 開始液には、カリウムが含まれる。

不正解です。

高カリウム血症の危険性があるため開始液はカリウムが含まれません。

選択肢4. 維持液には、開始液よりもナトリウムが多く含まれる。

不正解です。

開始液のほうがナトリウムが多く含まれます。

選択肢5. 脂肪乳剤は、末梢静脈から投与できる。

正解です。

脂肪乳剤は浸透圧が等張で血管への負担が少ないため、末梢静脈からでも投与できます。

まとめ

末梢静脈は血管が細く高度な輸液などを投与すると血管が炎症等を起こすため危険です。

中心静脈は血管が丈夫なため様々な栄養を入れられますが、大きな血管に触れるので感染症などのリスクが高まります。

2つの違いを理解し解いてみてください。

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02

静脈栄養には、腕などの末梢から行うものと、太い中心静脈から行うものがあります。
入れられる濃さや量、輸液の中身がそれぞれ決まっているので、その性質に照らして見ます。

選択肢1. 末梢静脈栄養では、2,000kcal/日投与できる。

末梢の静脈は濃い輸液に耐えにくく、入れられる量にも限りがあります。
一日2,000kcalは末梢では難しく、合いません。

選択肢2. 中心静脈栄養では、感染リスクがない。

中心静脈は太い血管に管を長く留める分、カテーテルからの感染という別のリスクを抱えます。
リスクがない、とは言えません。

選択肢3. 開始液には、カリウムが含まれる。

開始液は、腎臓のはたらきがまだ分からない段階でも使えるよう、カリウムを含まない設計です。
カリウム入りという説明は当てはまりません。

選択肢4. 維持液には、開始液よりもナトリウムが多く含まれる。

向きが逆です。
維持液は開始液よりナトリウムを抑え、その分カリウムなどを補う組成になっています。

選択肢5. 脂肪乳剤は、末梢静脈から投与できる。

これが正しい内容です。
脂肪乳剤は血液に近い濃さに調整されているため、末梢からでも投与できます。
エネルギー補給の面でも役立ちます。

まとめ

よく狙われるのは、開始液と維持液の中身の違いです。
開始液はカリウムを含まずナトリウム多め、維持液はナトリウムを抑えてカリウムを足す、という対比になります。
それと、中心静脈は感染リスクがないと言い切る文章は、毎回のように出る定番のひっかけなので、見たら反射的に疑ってよい一文です。

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