管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問117 (臨床栄養学 問7)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問117(臨床栄養学 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

21歳、男性。大学生。クローン病。BMI18.0kg/m2。1か月の入院加療を要した。入院前は、カレーライスなどの外食をする機会が多かった。成分栄養剤と食事を併用しながら食事療法を行うために、医師から退院前の栄養食事指導の依頼があった。患者は、入院前のように大学生活を送ることを希望しており、食生活の改善に意欲を見せている。患者への助言および説明の内容として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 今の体重を維持しましょう。
  • 香辛料を活用して、食事摂取量を増やしましょう。
  • 揚げ物より煮物を選びましょう。
  • 大学食堂では、ハヤシライスを選びましょう。
  • 成分栄養剤(1包80g)は、ご飯(100g)と同程度のエネルギーがあります。

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この過去問の解説 (2件)

01

クローン病の退院後の食事療法の基本は、“低脂肪・低残渣・低刺激”です。

腸に負担のかからない食生活のアドバイスをしましょう。

選択肢1. 今の体重を維持しましょう。

不正解です。

BMI18は痩せに該当します。

選択肢2. 香辛料を活用して、食事摂取量を増やしましょう。

不正解です。

香辛料は腸の粘膜を刺激するため症状悪化の可能性があります。

選択肢3. 揚げ物より煮物を選びましょう。

正解です。

低脂質な選択を勧めるのは食事指導として適切です。

選択肢4. 大学食堂では、ハヤシライスを選びましょう。

不正解です。

カレーライスより刺激が少なく思えますが、ルゥ自体に油分が多く含まれるので、適切ではありません。

選択肢5. 成分栄養剤(1包80g)は、ご飯(100g)と同程度のエネルギーがあります。

不正解です。

成分栄養剤(1包80g)は300Kcalあり、白米(約150Kcal程度)の倍になります。

まとめ

BMIや栄養剤の知識も問われますが、クローン病について理解をしていれば、惑わされずに解けるようになります。

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02

クローン病の食事は、腸への刺激や負担をできるだけ減らすのが基本です。
脂質を抑え、刺激物を控え、消化のよいものを選ぶことが大切です。
あわせて、やせ気味なら必要なエネルギーをしっかり確保することも欠かせません。
患者さんの状態に合う助言を探します。

選択肢1. 今の体重を維持しましょう。

今の体重を保ちましょう、という助言です。
けれどこの方はBMI18.0で低体重にあたります。
維持ではなく、栄養を補って体重を増やしたい場面なので合いません。

選択肢2. 香辛料を活用して、食事摂取量を増やしましょう。

香辛料で食欲を引き出す、という方向ですが、刺激の強い香辛料は腸の負担になります。
量を増やしたいときでも、刺激物に頼るのは向きません。

選択肢3. 揚げ物より煮物を選びましょう。

これがふさわしい助言です。
揚げ物は脂質が多く腸にこたえますが、煮物なら脂質をおさえられて消化もよくなります。
クローン病の食事の考え方にそった、具体的な言いかえです。

選択肢4. 大学食堂では、ハヤシライスを選びましょう。

ハヤシライスのルウには脂質が多く含まれます。
外食でも脂質の少ないものを選びたいので、すすめる料理としては不向きです。

選択肢5. 成分栄養剤(1包80g)は、ご飯(100g)と同程度のエネルギーがあります。

成分栄養剤1包80gは、ごはん100gよりむしろエネルギーが高めで、おおよそ2倍近くあります。
同程度という言い方は正しくありません。

まとめ

軸は「低脂肪」と「低刺激」の二つです。
煮物はこの両方にかないますが、香辛料もハヤシライスもどちらかに反します。
落とし穴は二つあって、やせ気味だから「維持でよい」と早合点しないこと、それと栄養剤のエネルギーを思いこみで「同じくらい」と決めつけないこと。
この二点を押さえれば、消去法でも煮物にたどり着けます。

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