管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問132 (臨床栄養学 問22)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問132(臨床栄養学 問22) (訂正依頼・報告はこちら)

52歳、女性。事務職。CKD。身長150cm、体重53kg、標準体重50kg。血圧138/86mmHg。透析導入前の血液検査値は、尿素窒素62mg/dL、クレアチニン5.6mg/dL、カリウム4.0mEq/L。腎機能がさらに低下したため、腹膜透析を開始することとなった。この患者の腹膜透析開始時における1日当たりの目標栄養量に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • エネルギーは、2,500kcalとする。
  • たんぱく質は、30gとする。
  • カリウムは、制限しない。
  • リンは、1,500mgとする。
  • 総水分は、前日尿量とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

腹膜透析時の栄養目安は以下の通りです。

エネルギー:標準体重×30~35Kcal

たんぱく質:標準体重×0.9~1.2g

リン:たんぱく質×15mg以下

水分:徐水量+前日尿量

選択肢1. エネルギーは、2,500kcalとする。

不正解です。

選択肢2. たんぱく質は、30gとする。

不正解です。

選択肢3. カリウムは、制限しない。

正解です。

腹膜透析では、カリウムが透析液を通して排出されるため基本的には制限はありません。

ただし、その他合併症がある場合や血液透析の場合は制限がある場合もあります。

選択肢4. リンは、1,500mgとする。

不正解です。

選択肢5. 総水分は、前日尿量とする。

不正解です。

まとめ

腹膜透析ではカリウムの制限がないことを覚えておきましょう。

参考になった数3

02

腹膜透析は、おなかの中に透析液を入れて老廃物や水を抜く方法です。
血液透析とは栄養の考え方が少し違い、透析液からブドウ糖が入る点や、24時間ゆっくり続けるためにカリウムがたまりにくい点が特徴です。
標準体重50kgを手がかりに、各栄養素の目安と照らしていきます。

選択肢1. エネルギーは、2,500kcalとする。

これはエネルギーが多すぎます。
標準体重50kgに30〜35kcalを掛けると、おおよそ1,500〜1,750kcalが目安です。
透析液から入るブドウ糖の分も差し引くので、2,500kcalは過剰です。

選択肢2. たんぱく質は、30gとする。

こちらはたんぱく質が少なすぎます。
腹膜透析では透析液へたんぱく質が漏れ出るため、0.9〜1.2g/kgほどをしっかり確保します。
50kgなら45〜60gほどが目安で、30gでは足りません。

選択肢3. カリウムは、制限しない。

これが最も適当です。
冒頭で触れたとおり、腹膜透析は一日中ゆっくり続くため、カリウムが過剰にたまりにくくなります。
そのため原則として、制限はしません。

選択肢4. リンは、1,500mgとする。

こちらはリンが多すぎます。
透析が必要な段階ではリンがたまりやすく、高リン血症を防ぐために制限します。
1,500mgは緩く、目安としては合いません。

選択肢5. 総水分は、前日尿量とする。

これは水分の見積もりが足りません。
総水分は、前日尿量だけでなく、透析で抜いた除水量も足して考えます。
尿量のみとするのは当てはまりません。

まとめ

血液透析の感覚で解くと、カリウムのところでつまずきやすい問題です。
腹膜透析では持続的にカリウムが抜けるため、制限しないのがポイントになります。
エネルギーやたんぱく質を極端な数値にした引っかけにも気をつけてください。

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