管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問133 (臨床栄養学 問23)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問133(臨床栄養学 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

32歳、女性。事務職。身長165cm、体重57kg、BMI20.9kg/m2、標準体重60kg。2か月で5kgの体重減少がみられ、発汗著明であることから受診した。甲状腺機能亢進症と診断され、治療を開始することになった。この患者の1日当たりの目標栄養量に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • エネルギーは、1,600kcalとする。
  • たんぱく質は、80gとする。
  • カルシウムは、300mgとする。
  • ヨウ素は、4,000µgとする。
  • 総水分は、1,400mLとする。

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この過去問の解説 (2件)

01

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)に対する記述です。

甲状腺ホルモンの過剰分泌により全身の代謝が高まり、体重減少や心臓・循環器への負担、消化器の不具合などが起こります。

 

【ポイント】

・代謝が上がりエネルギー消費や様々な栄養素の消費が激しい。

・甲状腺の材料であるヨウ素の過剰摂取に注意する。

・代謝が上がるため汗をかきやすい。

選択肢1. エネルギーは、1,600kcalとする。

不正解です。

少なすぎます。

選択肢2. たんぱく質は、80gとする。

正解です。

代謝が上がり、筋肉も分解が進むので、通常時より多くたんぱく質を摂取することが推奨されます。

選択肢3. カルシウムは、300mgとする。

不正解です。

骨代謝も上がるため、カルシウムは通常よりも多く摂取することが推奨されます。

選択肢4. ヨウ素は、4,000µgとする。

不正解です。

基準値以上を摂取することは推奨されません。

選択肢5. 総水分は、1,400mLとする。

不正解です。

発汗による脱水を防ぐためにも、通常よりも多く摂取することが求められます。

まとめ

甲状腺機能亢進症は代謝が異常にあがってしまうため、消費した分を補うことを重視して目標栄養量を設定しましょう。

全力で走っている・激しい運動をしている状況をイメージすると、わかりやすいかもしれません。

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02

甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰になって代謝が高ぶる病気です。
体重が減り、汗が多く出ているのは、エネルギーを消費しすぎているサインです。
ですから栄養管理は、エネルギーもたんぱく質も高めに、という方向で考えます。

選択肢1. エネルギーは、1,600kcalとする。

これはエネルギーが足りません。
代謝が高ぶっている分、標準体重60kgでも35〜40kcalほどを掛けて多めに設定します。
2,000kcalを超える見積もりが必要で、1,600kcalでは不足します。

選択肢2. たんぱく質は、80gとする。

これが最も適当です。
消耗しやすい状態なので、たんぱく質は1.2〜1.5g/kgほどを目安に多めにとります。
60kgなら72〜90gほどで、80gはその範囲に収まります。

選択肢3. カルシウムは、300mgとする。

こちらはカルシウムが少なすぎます。
亢進症では骨の代謝が速まり、カルシウムが失われやすくなります。
むしろ十分にとりたい栄養素で、300mgでは足りません。

選択肢4. ヨウ素は、4,000µgとする。

こちらはヨウ素が多すぎます。
ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料なので、亢進している時はとりすぎを避けます。
4,000µgは過剰で、適切とはいえません。

選択肢5. 総水分は、1,400mLとする。

これは水分が少なめです。
発汗が著明で代謝も高ぶっているため、水分はむしろ多めに必要です。
1,400mLでは控えめすぎます。

まとめ

「代謝が高ぶっている」という一点を押さえると、全体の方向が決まります。
エネルギーとたんぱく質と水分は多めに、ヨウ素はとりすぎない。
カルシウムやヨウ素を極端な数値にした引っかけに注意してください。

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