管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問135 (臨床栄養学 問25)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問135(臨床栄養学 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

特定集中治療室に入室中の受傷後3日目のⅢ度熱傷患者である。患者の病態および栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
  • 基礎代謝は、受傷当日と比べて低下する。
  • 血糖値は、受傷当日と比べて低下する。
  • 炎症性サイトカインは、受傷当日と比べて増加する。
  • 経腸栄養は、禁忌である。
  • 輸液の水分量は、10mL/kg現体重/日とする。

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この過去問の解説 (2件)

01

Ⅲ度熱傷患者は火傷のなかでも最も重く、皮膚最下層である皮下組織まで損傷している状態です。

神経が損傷し、痛覚がないほどの大怪我を想定してください。

特定集中治療室に入っていることからも、損傷の激しさや熱傷部位の広さが伺えます。

代謝反応は2段階で、最初の2日間(48時間)は酸素消費や代謝を抑制する“ebb phase(エブ・フェーズ)”、その後酸素消費や代謝が亢進する“flow phase(フロー・フェーズ)”があります。

選択肢1. 基礎代謝は、受傷当日と比べて低下する。

不正解です。

上昇します。

選択肢2. 血糖値は、受傷当日と比べて低下する。

不正解です。

上昇します。

選択肢3. 炎症性サイトカインは、受傷当日と比べて増加する。

正解です。

炎症反応が進むため増加します。

選択肢4. 経腸栄養は、禁忌である。

不正解です。

消化機能が正常であれば早期から経腸栄養が推奨されます。

腸の萎縮やバクテリアル・トランスロケーションの防止につながります。

選択肢5. 輸液の水分量は、10mL/kg現体重/日とする。

不正解です。

皮膚から大量の水分が失われるため、補給液は大量に必要です。

まとめ

熱傷面積が明確ではないため、詳しい容体は特定はできませんが、特定集中治療室に入室中であり、栄養管理が必要な状況と想定すると、かなり深刻な様子が伺えます。

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02

広く深い熱傷を負うと、体は大きなストレスにさらされます。
受傷から数日たった時期は、代謝が高ぶり、炎症が強く出るのが特徴です。
当日と比べてどう変わるか、という視点で見ていきます。

選択肢1. 基礎代謝は、受傷当日と比べて低下する。

これは方向が逆です。
受傷後の数日は代謝が高ぶる時期にあたります。
基礎代謝は当日より上がるので、低下ではありません。

選択肢2. 血糖値は、受傷当日と比べて低下する。

こちらも逆になっています。
強いストレスでホルモンが働き、血糖はむしろ上がりやすくなります。
当日より低下するわけではありません。

選択肢3. 炎症性サイトカインは、受傷当日と比べて増加する。

これが最も適当です。
組織の傷みに対して体が反応し、炎症性サイトカインが当日より増えます。
これが代謝の高ぶりにもつながっています。

選択肢4. 経腸栄養は、禁忌である。

これは逆の対応です。
腸を使えるなら、早めに経腸栄養を始めるのが望ましいとされています。
禁忌ではありません。

選択肢5. 輸液の水分量は、10mL/kg現体重/日とする。

こちらは水分が少なすぎます。
広範囲の熱傷では体液が失われるため、十分な輸液が必要になります。
10mL/kg/日では到底足りません。

まとめ

熱傷の急性期は「代謝も炎症も高ぶる」と、まとめて押さえておくと迷いません。
基礎代謝も血糖も上がる方向なので、低下とした選択肢は外せます。
経腸栄養を禁忌とする、輸液を絞るといった引っかけに注意してください。

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