管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問181 (応用力問題 問9)
問題文
K総合病院の管理栄養士である。
患者は、75歳、独居女性。2か月前から、足腰の痛みがあり、買い物など外出の頻度は減り、食欲も低下していた。隣の県に住む娘が、毎週、様子を見に訪ね、食べ物を渡していた。飲水以外にほとんど食べていない日も時々あることに気付き、心配していた。こうした中、娘がいつものように患者宅を訪ねると、患者は布団から起き上がれないまま、ぐったりしていた。
救急搬送後、腰椎圧迫骨折と診断され、入院となった。意識レベルはJCSⅡ─20。身長150cm、入院時の体重38kg(2か月前の体重42kg)、BMI16.9kg/m2。空腹時の血液検査値は、アルブミン2.6g/dL、血糖138mg/dL、尿素窒素38mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、ナトリウム138mEq/L、カリウム3.1mEq/L、リン1.8mg/dL。
患者は、救急搬送されるまでの2日間、飲まず食わずで倒れていたことが判明した。輸液療法が行われ意識は回復したが、改訂水飲みテストは3点、気力や体力もない状態のため、翌日に経鼻胃管栄養法を開始することになった。標準的な半消化態栄養剤(1kcal/mL)を用いた栄養補給プランである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第40回(2026年) 問181(応用力問題 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
K総合病院の管理栄養士である。
患者は、75歳、独居女性。2か月前から、足腰の痛みがあり、買い物など外出の頻度は減り、食欲も低下していた。隣の県に住む娘が、毎週、様子を見に訪ね、食べ物を渡していた。飲水以外にほとんど食べていない日も時々あることに気付き、心配していた。こうした中、娘がいつものように患者宅を訪ねると、患者は布団から起き上がれないまま、ぐったりしていた。
救急搬送後、腰椎圧迫骨折と診断され、入院となった。意識レベルはJCSⅡ─20。身長150cm、入院時の体重38kg(2か月前の体重42kg)、BMI16.9kg/m2。空腹時の血液検査値は、アルブミン2.6g/dL、血糖138mg/dL、尿素窒素38mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、ナトリウム138mEq/L、カリウム3.1mEq/L、リン1.8mg/dL。
患者は、救急搬送されるまでの2日間、飲まず食わずで倒れていたことが判明した。輸液療法が行われ意識は回復したが、改訂水飲みテストは3点、気力や体力もない状態のため、翌日に経鼻胃管栄養法を開始することになった。標準的な半消化態栄養剤(1kcal/mL)を用いた栄養補給プランである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 15mL/時 24時間持続投与
- 50mL/時 24時間持続投与
- 50mL/時 ✕ 4時間/回 ✕ 3回/日
- 100mL/時 ✕ 4時間/回 ✕ 3回/日
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この過去問の解説 (1件)
01
この患者は、リフィーディング症候群の高リスクの対象です。
・BMI 16.9 kg/m²(低栄養)
・2か月で4 kg減少(約9.5%の体重減少)
・2日間ほぼ絶食
・アルブミン 2.6 g/dL(中等度の栄養障害)
・カリウム 3.1 mEq/L(低値)
・リン 1.8 mg/dL(低リン血症)
・長期間の食欲低下・摂取不足
これらからリフィーディング症候群を起こす可能性が高いと考えらえます。
リフィーディング症候群のリスクが高い患者では、
・少量(5~10 kcal/kg/日程度)から開始する
・持続投与でゆっくり投与する
・電解質(特にリン、カリウム、マグネシウム)を補正・モニタリングする
・状態をみながら徐々に増量する
ことが基本です。
正解です。
15 mL/時 × 24時間 = 360 kcal/日
また、本症例(38 kg)の場合、
5~10 kcal/kg/日は約190~380 kcal/日が目安です。
高リスク患者では、このように少量から開始することが推奨されます。
誤りです。
50 × 24 = 1,200 kcal/日
カロリーが高く、
リフィーディング症候群を誘発する危険があります。
誤りです。
総量は600 kcal/日ですが、
間欠投与は一度に負荷がかかりやすく、高リスク患者の開始方法として適しません。
誤りです。
総量は1,200 kcal/日、また、急速投与となるため危険です。
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