管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問182 (応用力問題 問10)

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問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問182(応用力問題 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み問いに答えよ。
K総合病院の管理栄養士である。
患者は、75歳、独居女性。2か月前から、足腰の痛みがあり、買い物など外出の頻度は減り、食欲も低下していた。隣の県に住む娘が、毎週、様子を見に訪ね、食べ物を渡していた。飲水以外にほとんど食べていない日も時々あることに気付き、心配していた。こうした中、娘がいつものように患者宅を訪ねると、患者は布団から起き上がれないまま、ぐったりしていた。
救急搬送後、腰椎圧迫骨折と診断され、入院となった。意識レベルはJCSⅡ─20。身長150cm、入院時の体重38kg(2か月前の体重42kg)、BMI16.9kg/m2。空腹時の血液検査値は、アルブミン2.6g/dL、血糖138mg/dL、尿素窒素38mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、ナトリウム138mEq/L、カリウム3.1mEq/L、リン1.8mg/dL。

患者は、救急搬送されるまでの2日間、飲まず食わずで倒れていたことが判明した。輸液療法が行われ意識は回復したが、改訂水飲みテストは3点、気力や体力もない状態のため、翌日に経鼻胃管栄養法を開始することになった。

経鼻胃管栄養法が開始され、患者の状態は安定した。その日の病棟カンファレンスにおける、他職種への情報共有を目的とした管理栄養士の発言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 経鼻胃管栄養法を開始したので、体重は増加してくるでしょう。
  • 投与速度を厳重に管理していますが、意識障害や電解質の値に注意していきます。
  • 水分も経鼻胃管から補給するので、輸液の投与量は減らすことはできるでしょうか。
  • エネルギーとたんぱく質を、必要量補給しています。栄養状態の改善を血中アルブミン値で確認していきます。

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この過去問の解説 (1件)

01

栄養投与開始後は、糖代謝が活発になることでリン・カリウム・マグネシウムが細胞内へ移動し、

意識障害、不整脈、心不全、呼吸不全

などを起こす可能性があります。

 

そのため、

・投与速度の管理
・電解質(特にリン・カリウム・マグネシウム)の頻回な確認
・意識状態の観察

が重要です。

選択肢1. 経鼻胃管栄養法を開始したので、体重は増加してくるでしょう。

誤りです。

開始直後に体重増加を期待するものではありません。

まずは安全に栄養投与を進めることが優先です。

選択肢2. 投与速度を厳重に管理していますが、意識障害や電解質の値に注意していきます。

正解です。

電解質の確認、意識状態の観察

が重要になります。

選択肢3. 水分も経鼻胃管から補給するので、輸液の投与量は減らすことはできるでしょうか。

誤りです。

輸液量の調整は、循環動態や脱水の程度、経管栄養・経管水分量などを

総合的に判断して医師が決定します。

管理栄養士がこのように提案することは、適切とはいえません。

選択肢4. エネルギーとたんぱく質を、必要量補給しています。栄養状態の改善を血中アルブミン値で確認していきます。

誤りです。

この患者はリフィーディング症候群のリスクが高いため、

開始時から必要量を補給することはありません。

また、アルブミンは炎症や体液量の影響を受けるため、

短期間の栄養評価指標としては適していません。

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