管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問183 (応用力問題 問11)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

管理栄養士試験 第40回(2026年) 問183(応用力問題 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み問いに答えよ。

K総合病院の管理栄養士である。
患者は、75歳、独居女性。2か月前から、足腰の痛みがあり、買い物など外出の頻度は減り、食欲も低下していた。隣の県に住む娘が、毎週、様子を見に訪ね、食べ物を渡していた。飲水以外にほとんど食べていない日も時々あることに気付き、心配していた。こうした中、娘がいつものように患者宅を訪ねると、患者は布団から起き上がれないまま、ぐったりしていた。
救急搬送後、腰椎圧迫骨折と診断され、入院となった。意識レベルはJCSⅡ─20。身長150cm、入院時の体重38kg(2か月前の体重42kg)、BMI16.9kg/m2。空腹時の血液検査値は、アルブミン2.6g/dL、血糖138mg/dL、尿素窒素38mg/dL、クレアチニン1.3mg/dL、ナトリウム138mEq/L、カリウム3.1mEq/L、リン1.8mg/dL。

患者は、救急搬送されるまでの2日間、飲まず食わずで倒れていたことが判明した。輸液療法が行われ意識は回復したが、改訂水飲みテストは3点、気力や体力もない状態のため、翌日に経鼻胃管栄養法を開始することになった。経鼻胃管栄養法が開始され、患者の状態は安定した。

経鼻胃管栄養法を開始して4日目に、患者は「ご飯を食べたい。」と言い、食欲も出てきたようである。改訂水飲みテストは4点であり、摂食嚥下支援チームと連携して栄養管理を行うことになった。この時点で行う栄養管理に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
  • 経鼻胃管栄養法を継続し、経口摂取の開始は見合わせる。
  • 経鼻胃管栄養法を継続し、ゼリー食を開始する。
  • 経鼻胃管栄養法を継続し、全粥食を開始する。
  • 経鼻胃管栄養法を中止し、全粥食を開始する。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

経鼻胃管栄養法を開始し、食欲が出てきた状態です。

・改訂水飲みテスト4点(軽度の嚥下障害が疑われるため、慎重に経口摂取を開始)
・食欲が出てきた
・摂食嚥下支援チームと連携
・経管栄養から経口摂取への移行期

 

嚥下機能が完全に回復しているわけではないため、

・経鼻胃管栄養は継続
・嚥下しやすいゼリー食などから開始

というように、摂取量を見ながら徐々に食形態を変える必要があります。

 

摂取量・嚥下状態を確認しながら食形態を段階的にアップし、
十分な経口摂取が可能になったら経管栄養を終了します。

選択肢1. 経鼻胃管栄養法を継続し、経口摂取の開始は見合わせる。

誤りです。

食欲があり、改訂水飲みテストも4点であるため、

嚥下評価を踏まえて経口摂取を開始することが望まれます。

選択肢2. 経鼻胃管栄養法を継続し、ゼリー食を開始する。

正解です。

経腸栄養で必要量を確保しながら
嚥下しやすいゼリー食で経口摂取を開始する

という安全な方法で進めます。

選択肢3. 経鼻胃管栄養法を継続し、全粥食を開始する。

誤りです。

全粥食はゼリー食より嚥下が難しく、経口開始直後としては適切ではありません。

選択肢4. 経鼻胃管栄養法を中止し、全粥食を開始する。

誤りです。

まだ十分な経口摂取量や安全性が確認されていない段階で

経管栄養を中止するのは不適切です。

参考になった数0