管理栄養士 過去問
第40回(2026年)
問186 (応用力問題 問14)
問題文
K病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、78歳、女性。4年前に慢性心不全と診断され、外来通院を行いながら、心臓リハビリテーションを受けている。慢性心不全の急性増悪による入院歴がある。通常の日常生活では症状を認めないが、買い物で重いものを運んだり、家の掃除で無理をしたりすると、疲労や動悸を自覚している。摂食嚥下機能に問題はない。
ACE阻害薬、β遮断薬、利尿薬が投与されている。
身長150cm、体重48kg、BMI21.3kg/m2。血圧118/72mmHg、脈拍数82回/分。浮腫あり。空腹時の血液検査値は、アルブミン3.4g/dL、血糖82mg/dL、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.48mg/dL、ナトリウム142mEq/L、カリウム4.6mEq/L、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)218pg/mL(基準値:35pg/mL未満)。
1日当たりの目標エネルギー量を1,400kcalとし、外来栄養食事指導を行うことになった。
その後、心不全症状の増悪を認めることなく、外来通院を続けていた。7月下旬に栄養食事指導を行った際に、「毎日暑くて、食欲がなくなってきました。」と相談があった。
体重46kg。空腹時の血液検査値は、アルブミン3.2g/dL、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、ナトリウム133mEq/L、カリウム3.7mEq/L、BNP74pg/mL。
表は、本人が持参した食事メモである。患者への助言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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問題
管理栄養士試験 第40回(2026年) 問186(応用力問題 問14) (訂正依頼・報告はこちら)
K病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、78歳、女性。4年前に慢性心不全と診断され、外来通院を行いながら、心臓リハビリテーションを受けている。慢性心不全の急性増悪による入院歴がある。通常の日常生活では症状を認めないが、買い物で重いものを運んだり、家の掃除で無理をしたりすると、疲労や動悸を自覚している。摂食嚥下機能に問題はない。
ACE阻害薬、β遮断薬、利尿薬が投与されている。
身長150cm、体重48kg、BMI21.3kg/m2。血圧118/72mmHg、脈拍数82回/分。浮腫あり。空腹時の血液検査値は、アルブミン3.4g/dL、血糖82mg/dL、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.48mg/dL、ナトリウム142mEq/L、カリウム4.6mEq/L、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)218pg/mL(基準値:35pg/mL未満)。
1日当たりの目標エネルギー量を1,400kcalとし、外来栄養食事指導を行うことになった。
その後、心不全症状の増悪を認めることなく、外来通院を続けていた。7月下旬に栄養食事指導を行った際に、「毎日暑くて、食欲がなくなってきました。」と相談があった。
体重46kg。空腹時の血液検査値は、アルブミン3.2g/dL、尿素窒素18mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL、ナトリウム133mEq/L、カリウム3.7mEq/L、BNP74pg/mL。
表は、本人が持参した食事メモである。患者への助言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
- 食塩が多いので、減らしましょう。
- 昼食に主菜を加えてみませんか。
- 夕食のご飯をお粥にしてみませんか。
- 食べやすい間食を何か加えてみませんか。
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この過去問の解説 (1件)
01
この患者は、
・夏場で食欲低下(食欲低下時は分食・間食の活用)
・体重48 kg → 46 kg(2 kg減少)
・アルブミン 3.4g/dL → 3.2 g/dL(低下)
と、エネルギー・たんぱく質摂取不足による低栄養が懸念されます。
また、
・BNP 218 → 74 pg/mLと改善(BNPは心不全の指標)
と、現在は心不全よりも栄養状態の改善が優先課題です。
誤りです。
全体として極端な食塩過多とはいえません。
またNa 133 mEq/Lとやや低値であり、
BNPも改善しているため、
減塩を強化する状況ではありません。
誤りです。
昼食のたんぱく質不足はありますが、
問題は昼食だけではなく、1日全体の摂取量不足です。
また、食欲がない中で主菜を加えることは患者の負担になります。
誤りです。
お粥は水分が多く、同じ重量ではエネルギー密度が低くなります。
食欲低下時には、むしろエネルギー摂取量が減る可能性があります。
正解です。
エネルギーを補給するために、
少量でもエネルギー・たんぱく質を補える間食を取り入れることが有効です。
栄養補助食品やゼリー飲料(栄養補給用)等、
食欲がなくても食べやすいものを摂取することが大切です。
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